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【写真:舩木渉】
柴崎岳と中山雄太が日本代表練習を欠席
日本サッカー協会(JFA)は12日、サッカー日本代表からFW上田綺世が途中離脱することを発表した。
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上田は先発出場した10日のガーナ代表戦で左足を痛め、その影響で翌11日の練習を欠席。結局、患部の痛みが引かなかったため14日のチュニジア代表戦を待たずにチームを離れることとなった。
日本代表は12日にも練習を行ったが、上田の他にもMF柴崎岳とDF中山雄太が不在だった。前者は試合2日前に受検することが定められている新型コロナウイルス検査の結果が練習開始までに出ず、ホテルで待機することに。中山は右足の甲に痛みを訴えているため、大事をとって治療に専念することとなった。
残る23人は、フルメニューをこなした。1時間程度と比較的軽めだったが、全体練習の最後には6対6のミニゲームも実施。11日から全体練習に合流したDF冨安健洋も軽快な動きを見せた。チーム分けは以下の通り。
ビブスあり:長友佑都、板倉滉、南野拓実、伊東純也、前田大然、浅野拓磨
ビブスなし:吉田麻也、冨安健洋、原口元気、田中碧、鎌田大地、古橋亨梧
10日のガーナ代表戦に先発したフィールドプレーヤーのうち、欠席の柴崎と中山、ハーフタイムで交代した吉田以外の7人はリカバリーメニューへと移ったため、ミニゲームには参加していなかった。
アーセナルでプレーしていた時期から抱えていた負傷の影響で今回の活動は3試合連続ベンチ外となっていた冨安は、11日から全体練習に混ざってフルメニューを消化している。12日のミニゲームでは右サイドバック的なポジションでプレーし、全体練習後に一部選手が行ったクロス&シュートでは右サイドからクロスを上げる役を担っていた。14日のチュニジア代表戦では右サイドバックでの起用もあるかもしれない。
練習前にオンラインで取材に応じ、「この場に本当に帰ってきたかったですし、みんなと過ごす時間、充実した時間を過ごせている」と明るい表情で語っていた冨安。3試合を欠場することになってもチームに残った理由を問われると「みんなと一緒に過ごして、ミーティングに入ったり、監督やスタッフとコミュニケーション取ったりできるのも最後まで離脱しなかった理由の1つ」と説明した。
今年1月と3月の日本代表活動には負傷の影響で参加できていなかった富安は「今回のワールドカップは11月にあるので、その前に事前キャンプで長い時間を取ることができない。今回は直前のキャンプより長い時間が取れるということで、離脱せずに最後までいさせてもらった」とも語る。
「ミーティングに入って、日本代表のベースを改めて把握することができてますし、他の選手と話し合って、細かいサッカーの話もする。そうやって選手同士でサッカーの細かい話ができているのは本当にポジティブだし、実際に会って話さないとできないことなので、選手間でサッカーの話をするところが一番ポジティブな面かなと感じています」
パラグアイ代表戦に始まり、ブラジル代表戦、ガーナ代表戦と3試合を外から見ながら自分がプレーした時のイメージを膨らませてきた。14日のチュニジア代表戦で待望の復帰を果たした姿を見られるかもしれない。
カタールワールドカップ本大会でのドイツ代表やスペイン代表との対戦も頭に思い描きながら、「今やっている相手やアジアの相手よりも数段レベルが上がるので、その中で普段プレミアリーグでやっている経験値をチームに還元できれば」と富安は強く意気込んでいる。
チュニジア代表戦で復活を印象づけ、9月の活動やワールドカップ本大会に向けてポジティブな収穫を得られるだろうか。
(取材・文:舩木渉)
【了】