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【写真:Getty Images】
山根視来と長友佑都の違いとは?
サッカー日本代表は10日、キリンカップサッカー2022でガーナ代表と対戦し、4-1で勝利した。先制点を決めたのは、右サイドバックでプレーした山根視来だった。
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0-0で迎えた29分にゴールが生まれた。久保建英からリターンパスを受けた堂安律が右サイドから中央に絞り、ハーフスペースでパスを受けた山根は右サイドの久保へつなぐ。カットインする素振りからハーフスペースの堂安へパスを出すと、堂安はワンタッチでDFラインの裏へパス。ここに走りこんだ山根が左足でゴールに流し込んだ。
このゴールが想起させるのは、山根の代表初ゴールである。デビュー戦となった2021年3月の韓国代表戦。ここでも山根はハーフスペースからDFラインの裏を取り、ゴールを決めている。
ゴール脇のポケットで仕事ができるのは山根ならではの特徴と言える。ブラジル代表戦で右サイドバックとしてプレーした長友佑都もこの動きを何度か見せていたが、深い位置からクロスを上げるというのがほとんど。一方で山根はそういったクロスに加えて、直接ゴールを脅かすこともできる。
日本代表(やJリーグ)ではビルドアップの際に大きく開くサイドバックが多いが、山根は絞った位置で組み立てに参加できる。相手のファーストディフェンスを超えるための貢献度が高く、前述の通りアタッキングサードでも効果的なプレーが選択できる。ワールドカップのようなトップオブトップでの経験はないというのが唯一の懸念点となるだろう。
元々は攻撃的なプレーヤーだったが、湘南ベルマーレ加入2年目に3バックの右にコンバートされた。2020年に加入した川崎フロンターレでは右サイドバックとしてJリーグ連覇に貢献、2年連続ベストイレブンに輝いている。酒井宏樹の負傷も重なり、カタールワールドカップアジア最終予選では4試合に先発している。
右ウイングに同じ右利きの伊東純也が入った際は苦心した試合もあったが、左利きの堂安や久保とは、所属する川崎の家長昭博と同様に良い関係を築いている。組み合わせ次第では、ワールドカップに向けて重要な選択肢になるのではないだろうか。
【了】