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このままではW杯でも苦戦? スペイン代表は未完成。攻撃が単調で迫力がない原因とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

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UEFAネーションズリーグ(UNL)のリーグAグループ2第3節、スイス代表対スペイン代表が現地時間9日に行われ、0-1でスペイン代表が勝利。今大会初勝利を挙げたが、ルイス・エンリケ監督がやろうとしている新スタイルは、まだ浸透しきっていないようだ。(文:阿部勝教)


スペイン代表が今大会初勝利

スペイン代表
【写真:Getty Images】

「ファイナル4に進出するためには試合に勝つ必要がある」

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 スイス代表戦の前日会見でそう語ったルイス・エンリケ監督は、チェコ代表戦からスタメン9人を変更。3日に行われたポルトガル代表戦に先発したメンバーから、カルロス・ソレールをマルコス・ジョレンテに入れ替えた11人をピッチに送り込んだ。

 対するスイス代表は、前節からスタメン8人を変更。フォーメーションを4-2-3-1から4-3-3に変えてスペイン代表戦に臨んだ。

 ここまでスペイン代表とスイス代表はともに2戦2敗で、今大会初勝利が欲しい両者の一戦は、試合序盤にスコアが動いた。

 13分、敵陣ペナルティエリア手前でフェラン・トーレスが相手CBのパスをカットすると、こぼれ球をマルコス・ジョレンテが拾ってグラウンダーのクロスを入れる。これをパブロ・サラビアがゴール左に流し込み、スペイン代表が先手を取った。
 
 勝利が欲しい両者の試合はここから激しい展開になるかと思われたが、試合は膠着状態に。スペイン代表がボールを保持するも、スイス代表の守備を崩すことが出来ない。一方のスイス代表は、自陣でボールを奪取してカウンターを狙ったが、スペイン代表のハイプレスに耐えられずにすぐにボールをロスト。再びスペイン代表が敵陣でパスを回すといった展開が続いた。

 後半は1点を追いかけるスイス代表が攻勢に出たため、オープンな展開となったが、両者ともに決定的な場面を作ることができずに試合終了。試合序盤に先制したスペイン代表が逃げ切った。

 スペイン代表は今大会初勝利を挙げたが、ルイス・エンリケ監督が提唱する新スタイルはまだまだ浸透しきっていないようだ。

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