期待できる第二のポイント
日本のハイプレスが無力でなかったので、20分間は五分に近い形勢を維持できた。しかし、それ以降はブラジルに押し込まれて引く形になった。
ミドルプレスで構えてもブラジルからボールは奪えない。結果的に押し込まれて引いてブロックを作るしかなくなっていた。ミスがないのでファウルで止めるか、攻撃が流れてゴールキックになるまで耐えるしかなかった。
もし、日本代表が最初から引いてしまえばカウンターされるリスクは減っても、相手をゴールに近づけるリスクは増大し、反撃のチャンスも激減してしまうので、勝つ可能性を探ればハイプレスは捨てたくないわけだ。ただ、90分間ハイプレスを敢行するのは不可能であり、落ち着いてボールを持たれたら押し込まれるのは避けられない。
そこで第二のポイントは自陣に引いたときの守備耐性になる。
この試合の日本代表の守備ブロックは固く、容易にチャンスを作らせなかった。ネイマール以外にはデュエルでもそう負けていない。ネイマールがどうにもならないのは世界的にそうなのでファウルで止めれば良い。ドイツ代表にもスペイン代表にもこのクラスはいない。
シュートはそれなりに打たれたが、守備耐性にも期待できるところを示した。