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日本代表 2年前

勝つ可能性はかなり低い。サッカー日本代表にできるのは“善戦”まで。ブラジル代表に狙われた課題とは?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

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サッカー日本代表は6日、キリンチャレンジカップ2022でブラジル代表と対戦し、0-1で敗れた。「善戦」や「健闘」といった文言が目に付くが、実際のところはどうなのか。11月に開幕を控えるカタールワールドカップで勝つためには、改善すべきポイントが多く残されている。(文:西部謙司)


日本代表にできるのは善戦まで

日本代表
【写真:Getty Images】

 日本代表は現時点でやれることを、ほぼやりきった試合だと思う。ブラジル代表を相手に善戦だった。ワールドカップで対戦するドイツ代表、スペイン代表にも同じような試合ができるのではないかという期待を抱くことはできる内容だった。

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 一方で、善戦はできてもこの内容で勝つ可能性はかなり低いといわざるをえない。日本代表の枠内シュートはゼロだった。UEFAチャンピオンズリーグ決勝で、枠内シュート1本だったレアル・マドリードが1-0でリバプールを下したように、1回のチャンスでも決めてしまえば勝つことはできる。

 オフサイドになった古橋亨梧、板倉滉のヘディングシュート、田中碧の決定機に近いチャンスもあった。しかし、チャンスの数ではブラジル代表に圧倒されているうえ、フィニッシュの能力も向こうが上なのだから、普通に考えればこの内容の試合を繰り返しても日本代表にできるのは善戦までということになる。

 FIFAランキング1位の強豪を相手に善戦できたのだから、客観的にみれば日本代表は非常に健闘したといえる。ただ、ワールドカップを考えると善戦以上の可能性を見いだせなかった試合でもあった。

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