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日本代表 2年前

伊藤洋輝が解消しうるサッカー日本代表の構造的欠陥。鎌田大地&原口元気がパラグアイ代表戦で躍動したメカニズムとは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 龍岡歩 photo by Shinya Tanaka

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サッカー日本代表は2日、キリンチャレンジカップ2022でパラグアイ代表と対戦し、4-1で勝利した。インサイドハーフで起用された原口元気と鎌田大地が攻撃の起点となり、日本代表は得点を重ねた。新たなメンバーは、日本代表がこれまで抱えていた構造的欠陥を解消できるのかもしれない。おこしやす京都AC(関西1部)で戦術兼分析官を務める龍岡歩氏が日本代表の攻撃が活性化した構造的要因を紐解く。(文:龍岡歩)



日本代表、主力組が抱えていた欠陥

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【写真:田中伸弥】

 カタールワールドカップ(W杯)まであと5ヶ月。代表チームの強化試合は限られており、この期間をいかに過ごすかは本大会の成績に直結してくるであろう。その意味で今回の国内強化試合4連戦は非常に重要だ。

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 森保一監督がパラグアイ代表、ブラジル代表、ガーナ代表との試合をそれぞれどう位置付けているかはスタメンを見ればある程度明らかになるはず。果たして4連戦初戦となったパラグアイ戦のスタメンは代表当落線上の選手と、これまで試せなかった新戦力が顔を揃えた。勿論、4日後に組まれたブラジル戦に主力組をぶつけたいと考えれば、この試合のテーマが「テスト」になることは自然な流れと言える。

 ではパラグアイ戦を見ていく前にW杯アジア予選を突破した、いわゆる「主力組」が抱えている構造的欠陥をここでおさらいしておきたい。最終的に4-3-3に落ち着いた森保ジャパンは左右のサイドで微妙に構造が違う左右非対称型のチームに仕上がっている。

 3トップの右に入る伊東純也はウインガーの気質が強く、右のタッチライン際に張って「幅」を取るのが基本だ。だが3トップの左に入る南野は90分のほとんどをCFの後ろ、中央に位置取るセカンドストライカーとして過ごす。

 その結果、左サイドには「幅」を取る選手が不在となる。この「穴」を埋めるのは左SBの長友佑都だ。だが長友が高い位置を取るのでその背後のスペースは常にカウンターのリスクに晒されており、左CB吉田麻也との距離が遠くなる事でインターセプトの危険性も高まっている。更に長友の利き足は右なので、左サイドでパスを受ける時に左足にボールを置いてオープンに前を向く事が出来ない。日本代表のビルドアップが左サイドでつまる事が多いのはこの為である。

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