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【写真:Getty Images】
南野拓実が「世界一」と感じるブラジル代表選手とは?
サッカー日本代表は3日、札幌でのパラグアイ代表戦から一夜明けて移動し、千葉市内で練習を行なった。
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練習開始直前にグラウンドを激しい雷とゲリラ豪雨が襲い、一度外に出てきた選手たちも室内に引き上げた。その後、約30分遅れて練習が始まり、パラグアイ戦で出番のなかった選手たちや出場時間の短かった選手たちが1時間半弱にわたって汗を流した。
パラグアイ戦前日からチーム練習に加わっていたMF南野拓実も、大雨と雷で一気に気温が下がって肌寒くなった中で元気に全てのメニューを消化。キレのある動きを披露し、6日のブラジル代表戦に向けてコンディションの良さをアピールしていた。
練習前にオンラインで取材に応じた南野は、「ブラジルはたぶんアジア最終予選でやっていた相手とは違う。ワールドカップを見据えた重要な試合の1つになると思うので、親善試合とはいえまずは勝利にこだわってプレーするつもりですし、ホームなのでいい試合になるように準備したい」と自身初のブラジル戦に向けて意気込みを語った。
現在FIFAランキングで1位のブラジル代表は「誰が出てもレベルの高いチーム。ワールドカップへ向けていい試合になると思うし、いい経験で終わらせるつもりはない」と南野。リバプールの同僚であるMFファビーニョやGKアリソンとピッチ上で対戦する可能性もあり、「世界トップクラスの選手がいる中で何ができるかだと思う。楽しみですね」と高揚感を隠さない。
勝機を見出すためのポイントは「攻守の切り替え」だ。「今までと違い、ボールを握られる時間が多くなると思います。その中で、強度の高い守備からどうやってボールを奪い、相手ゴールに向かえるか」と、プレミアリーグでプレーする27歳は言う。
「相手の陣地で前向きにプレスをかけて、いい形で奪えればチャンスになる。そこは僕がチームに貢献したい部分です。プレスできっかけを作って、攻撃の選手なのでゴールやアシストで貢献できればと思います」
リバプールでも前線からの激しいプレッシングを実践しており、南野にとっても得意とするプレーの1つ。日本代表の守備が世界最強の“サッカー王国”相手にどれだけ通用するかが、約5ヶ月後に迫ったカタールワールドカップに向けた物差しにもなる。
そして、ゴールやアシストでチームを助けるために南野はリバプールの同僚たちを攻略する必要がある。「練習から見ていて、世界一のGKじゃないかなと思っています」と実力を知り尽くすGKのアリソンの壁を破らなければ、ゴールネットは揺らせない。
南野は「全てがハイレベル。足もと(の技術)もあるし、セービングもすごいし、僕が見てきた中で間違いなく一番レベルの高いGK」というアリソンとの対戦を心待ちにしている。「たぶん彼の弱点はないと思う」とも語るが、「もしアリ(アリソン)が出たら負けたくない気持ちは一層あるので、チャンスがあれば(ゴールを)決めたい」と闘志を燃やしていた。
「彼ら(ブラジル代表)は長い距離を移動してきての試合になります。疲れや少し気の緩みがあるかもしれないないですけど、僕たちとしては大一番の気持ちで挑むつもりでいます。立ち上がりから、最初の時間帯などでいいプレス、いい攻撃でチャンスを作っていって、なるべくこっちのペースで試合ができればチャンスはあるかなと思っています」
ブラジル代表は2日に韓国代表と対戦し、5-1と圧倒的な強さを誇示した。カタールワールドカップでも有力な優勝候補と見られている強豪国に対して勝利できれば、日本代表の実力を世界中に知らしめることができるだろう。
(取材・文:舩木渉)
【了】