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【写真:JFA】
日本代表とパラグアイ代表、試合に対するモチベーションに違いは?
サッカー日本代表は2日、キリンチャレンジカップ2022でパラグアイ代表と対戦する。
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1日の前日記者会見に出席した日本代表の森保一監督は「できるだけ多くの選手を使いながら、状況によってシステム等々も試せるものは試していきたいと思っています」と話した。
所属クラブの事情で帰国が遅かったMF柴崎岳やMF南野拓実は5月31日に合流し、都内で負傷の状態を確かめるための検査を受けていたDF菅原由勢も1日に札幌へ入った。パラグアイ戦前日にようやくチーム全員が揃ったことになる。
しかし、現時点でパラグアイ戦出場が難しいと思われる選手も多い。菅原は1日の練習を回避し、DF冨安健洋やMF守田英正も引き続き別メニュー調整に。前日練習で帰国後初の全体練習をこなした柴崎や南野も、いきなり代表戦に出場するのは難しいだろう。
また、日本代表は6日にブラジル代表戦を控えている。森保監督も「基本的にはブラジル戦にアジア最終予選を戦ってきた軸となる選手を起用しようと思っています」と語っており、そこで“ベストメンバー”を並べるとなれば、パラグアイ戦はこれまでサブに回ることの多かった選手たちを使うことになるはずだ。
一方、パラグアイ代表のモチベーションは高い。ギジェルモ・バロスケロット監督は日本代表戦を2026年のワールドカップに向けた「新しいプロセスのスタート」と位置づけ、選手たちに「夢のスタートを担っていることを自覚して臨むべきだ」と発破をかけた。
新型コロナウイルスや日程等の影響で来日を見送った選手もいるが、パラグアイ代表の来日メンバーを見るとカタールワールドカップの南米予選を戦ってきたメンバーが数多く名を連ねている。そこからも彼らの本気度は十分にうかがえる。
そのうえでバロスケロット監督は「日本代表との試合では、現在のベストなメンバーを選びたい」と述べ、「単に出場機会を与えるのではなく、この代表チームのメンバーとして戦えるということを証明してくれるような選手たちを選びたい」と続けた。
5ヶ月後に迫ったワールドカップ本大会に向けたテストを意図して臨む日本代表と、4年後のワールドカップ予選突破を狙った本気のチーム作りをスタートさせるパラグアイ代表。両者のスタンスの違いが試合内容や結果にどのような影響を及ぼすだろうか。
カタールワールドカップでのメンバー入りを目指してアピールに燃える日本代表の選手たちにとっては、すでに組織的な完成度の高い本気のチームと戦えるとなれば最高のテストの場になるはず。ブラジル戦を前にチャンスをつかむ選手たちの躍動に期待したい。
(取材・文:舩木渉)
【了】