ラ・マシアと呼ばれるバルセロナのカンテラ(下部組織)には多くの有望な選手が在籍している。セルヒオ・ブスケッツやジェラール・ピケなど、カンテラ出身の主力選手もいるが、トップチームで出番を掴めず、他クラブへ出場機会を求める選手も少なくはない。ここでは、バルサが手放した5人の選手を紹介する。
FW:ジェラール・デウロフェウ(スペイン/ウディネーゼ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1994年3月13日
バルセロナ在籍時成績:公式戦23試合出場/2得点2アシスト
2003年、9歳の時にバルセロナの下部組織に入団。その後、各カテゴリーで活躍を見せ、順調にステップアップを果たした同選手は、2011年にバルセロナBデビュー。同年10月にはジョゼップ・グアルディオラ監督の下でトップチームの公式戦デビューも果たしている。さらに、2012年に行われたU-19欧州選手権ではスペイン代表の優勝に貢献するなど、「スペインの将来を担う逸材」とも称された。
しかし、スピード感のあるドリブルを武器とする同選手のスタイルは、バルセロナというチームにフィットせず。結局、トップチームでは公式戦6試合の出場に留まり、2013年にエバートンへとレンタル移籍。その後は2016/17シーズンより所属したミランでの活躍もあり、2017/18シーズンに再びバルセロナでプレーすることになったが、そこでも主力の座にはつけず復帰からわずか半年でワトフォードへと旅立ち、現在はウディネーゼでチームの主力としてプレーしており、今季は13得点を挙げる活躍を見せた。
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