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21/22シーズン、レアル・マドリード全選手パフォーマンス査定。ポジション別に5段階評価、A評価となったのは?

シリーズ:欧州ビッグクラブ21/22パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

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カルロ・アンチェロッティ監督が復帰した今季のレアル・マドリードは、国内で実に安定した戦いを披露し、見事リーグ優勝を達成。またチャンピオンズリーグ(CL)では異次元の粘りをみせ、リバプールを撃破して頂点にたどり着いた。そんな充実感溢れる今季、選手のパフォーマンスはどうだったのか。今回はポジションごとにA~Eの5段階で評価する。※5月28日に行われたCL決勝後に加筆・修正を加えている。


FW

カリム・ベンゼマ
【写真:Getty Images】

カリム・ベンゼマ(フランス代表)
生年月日:1987年12月19日
21/22リーグ戦成績:32試合27得点12アシスト
21/22欧州CL成績:12試合15得点2アシスト
21/22カップ戦成績:0試合0得点0アシスト
21/22スーペルコパ成績:2試合2得点1アシスト
評価:A


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 2021/22シーズンはカリム・ベンゼマのためのシーズンだったと言ってもいいだろう。ラ・リーガでは32試合で27得点をマークし、2位イアゴ・アスパスに9点差をつけ見事に得点王を獲得。チャンピオンズリーグ(CL)では12試合で15得点と圧倒的な成績を残して優勝に導き、得点王に輝いた。まさにバロンドール級の活躍だ。

ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表)
生年月日:2000年7月12日
21/22リーグ戦成績:35試合17得点13アシスト
21/22欧州CL成績:13試合4得点7アシスト
21/22カップ戦成績:2試合0得点0アシスト
21/22スーペルコパ成績:2試合1得点0アシスト
評価:A

 昨季まではゴール前でのクオリティー不足を指摘されていたが、今季はその雑音をかき消すほどの活躍を披露した。これまでラ・リーガでは3得点が最高だったが、今季はそれを大幅に上回る17得点を記録。アシストも13まで達した。また、チャンピオンズリーグ(CL)では10得点以上に直接関与し、決勝でも値千金のゴールを決めた。とくにエースFWであるカリム・ベンゼマとのコンビネーションは最高だった。

ロドリゴ・ゴエス(ブラジル代表)
生年月日:2001年1月9日
21/22リーグ戦成績:33試合4得点5アシスト
21/22欧州CL成績:11試合5得点2アシスト
21/22カップ戦成績:3試合0得点1アシスト
21/22スーペルコパ成績:2試合0得点2アシスト
評価:B

 今季中盤戦までのパフォーマンスレベルは決して満足できるものではなかった。しかし終盤戦に入るとグッと調子を上げた。ラ・リーガではラスト10試合で4得点3アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)では準決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦で途中出場ながら2得点を叩き出し、決勝進出の立役者となったのが記憶に新しいだろう。評価はBとしたい。

マルコ・アセンシオ(スペイン代表)
生年月日:1996年1月21日
21/22リーグ戦成績:31試合10得点0アシスト
21/22欧州CL成績:8試合1得点2アシスト
21/22カップ戦成績:2試合1得点0アシスト
21/22スーペルコパ成績:1試合0得点0アシスト
評価:C

 今季ラ・リーガでは自身初となる2桁得点を達成。レアル・マドリードの選手でリーグ戦10得点以上を決めたのは他にカリム・ベンゼマとヴィニシウス・ジュニオールのみとなっており、その点は大きな評価に値する。しかし、とくに強豪相手だと存在感が全くなくなってしまうなど、パフォーマンスの波が激しかったのも事実。そのため評価は伸び悩みCとなった。

ルカ・ヨビッチ(セルビア代表)
生年月日:1997年12月23日
21/22リーグ戦成績:15試合1得点3アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:1試合0得点0アシスト
21/22スーペルコパ成績:0試合0得点0アシスト
評価:E

 間違いなく実力はある選手だ。しかし、怪我が少なくなく、また同じポジションのライバルであるカリム・ベンゼマの存在が強力すぎるがゆえに、今季ラ・リーガでの出場は15試合でストップ。そのうち先発出場を飾ったのは、第35節アトレティコ・マドリード戦のたった1試合のみである。今季公式戦での得点数もここまでわずか「1」と、FWとしては屈辱的な数字だ。

ガレス・ベイル(ウェールズ代表)
生年月日:1989年7月16日
21/22リーグ戦成績:5試合1得点0アシスト
21/22欧州CL成績:2試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:0試合0得点0アシスト
21/22スーペルコパ成績:0試合0得点0アシスト
評価:E

 レアル・マドリード加入当時の活躍ぶりは凄まじかったが、今や完全に“お荷物”となってしまった。今季はラ・リーガで開幕3試合連続スタメン出場を飾り、その中で1得点もマークしたが、その後は怪我に泣かされ続け、結局リーグ戦出場は5試合でストップ。チャンピオンズリーグ(CL)でもピッチに立ったのはわずか7分間と、存在感は皆無だった。

エデン・アザール(ベルギー代表)
生年月日:1991年1月7日
21/22リーグ戦成績:18試合0得点1アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:2試合1得点1アシスト
21/22スーペルコパ成績:0試合0得点0アシスト
評価:E

 一体どこまで期待を裏切り続けるのだろうか。レアル・マドリード加入後、全くと言っていいほど活躍していないアタッカーは、今季も沈黙。怪我による離脱が多く、ラ・リーガではまさかの無得点フィニッシュとなってしまった。同じポジションを担うヴィニシウス・ジュニオールとの差は広がるばかりであり、評価は問答無用で最低のEとなった。

マリアーノ・ディアス(ドミニカ共和国代表)
生年月日:1993年8月1日
21/22リーグ戦成績:9試合1得点1アシスト
21/22欧州CL成績:1試合0得点0アシスト
21/22カップ戦成績:1試合0得点0アシスト
21/22スーペルコパ成績:0試合0得点0アシスト
評価:E

 カリム・ベンゼマ、ルカ・ヨビッチに次ぐCFの3番手という立ち位置に加え、今季は怪我による離脱も多かった。そのためラ・リーガでの出場はわずか9試合、337分間に留まっており、チャンピオンズリーグ(CL)とコパ・デル・レイでの出場もここまで1試合ずつとなっている。ガレス・ベイルやエデン・アザールらと同じく、存在感は皆無だったと言わざるを得ない。

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