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今見てもエグい…! バルセロナ、”美しく強い”最高時代のイレブン。若き日のイニエスタ、全盛期のロナウジーニョ…。美しく欧州を制したドリームチーム

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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左からジュリ、エトー、ロナウジーニョ【写真:Getty Images】

FW:リュドビク・ジュリ(フランス代表)
生年月日:1976年7月10日(当時29歳)
2005/06シーズンCL成績:8試合出場/1得点1アシスト

 164cmと小柄だが、DFラインの裏をとるうまさ、スピード、そして決定力に秀でていた。逆サイドのロナウジーニョの能力を攻撃に”全振り”させるため、献身的なディフェンスもチームにとっては重要な戦力となっていた。ちなみにこのシーズン、18歳のリオネル・メッシはリーグ戦17試合で6得点を挙げて台頭したが、終盤にハムストリングを負傷して戦線から離れている。

 ジュリはリヨンの下部組織からトップチームに昇格し、キャプテンも務めている。03/04シーズンにリヨンをCL決勝に導き、オフにバルセロナに移籍。クラブでは輝かしいキャリアを過ごした一方で、ジネディーヌ・ジダンをはじめタレントが揃うフランス代表ではわずか3得点しか挙げることはできなかった。

FW:サミュエル・エトー(カメルーン代表)
生年月日:1981年3月10日(当時25歳)
2005/06シーズンCL成績:11試合出場/6得点3アシスト

 爆発的なスピードをはじめとする高い身体能力は、攻守両面で如何なく発揮された。そして、特筆すべきはボックス内での得点能力の高さ。このシーズン、CLでは6得点3アシスト、リーグ戦では26ゴールをあげて得点王にも輝いている。

 エトーは1996年、母国カメルーンからレアル・マドリードのカンテラ(下部組織)に加入した。その後、武者修行を経て移籍したマジョルカでエースとして活躍し、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝などに貢献。2004年夏にバルセロナに移籍している。バルセロナに在籍したのはわずか5シーズンだったが、その間に130得点を叩き出した。

FW:ロナウジーニョ(ブラジル代表)
生年月日:1980年3月21日(当時26歳)
2005/06シーズンCL成績:12試合出場/7得点5アシスト

 左ウイングのロナウジーニョには、自由が与えられていた。左から中央へとポジションを移せば、エトーが気を利かせて左へ移動し、守備はエトーとジュリがカバーする。このころのロナウジーニョはまさに全盛期で、唯一無二のテクニックを活かすために他の10人がプレーしていたと言っても過言ではなかった。

 パリ・サンジェルマンで輝かしい活躍を見せ、2002年の日韓ワールドカップではブラジル代表を優勝へと導いた。ライカールトが監督に就任した04年夏にバルセロナにやってくると、このシーズンのCL制覇とリーグ連覇に貢献した。バルセロナでのキャリアは短く、207試合に出場して94得点71アシストという圧倒的な数字を残して、ライカールトが監督を退いた08年夏にチームを去った。

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