MF:ジェンナーロ・ガットゥーゾ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1978年1月9日(当時29歳)
2006/07シーズンCL成績:11試合出場/0得点0アシスト
いついかなる時でも闘志溢れるプレーを見せ、ミラニスタのハートをガッチリ掴み取った中盤の潰し屋。カードを恐れない強烈なタックルと獲物を決して逃がさない激しいマークで相手選手を無力化できる選手であり、そのプレースタイルゆえ与えられた異名は「闘犬」である。感情が高ぶるあまり相手選手、監督などと衝突することも多々あったが、そういった点含めガッツ溢れる名手であったと言えるだろう。
マッシモ・アンブロジーニと同じく、アンカーのアンドレア・ピルロが生きるためにはガットゥーゾの存在は欠かせなかった。過去にカルロ・アンチェロッティ監督は「私が攻撃的サッカーを志向できるのは彼のおかげ」と話しており、その貢献度の高さは明らかだった。華麗なテクニックも鮮やかなパスも得意としているわけではないが、ガットゥーゾという男はミラニスタにとっての「魅力」であったことは間違いない。
MF:マッシモ・アンブロジーニ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1977年5月29日(当時29歳)
2006/07シーズンCL成績:10試合出場/0得点2アシスト
1994年、当時セリエBに所属していたチェゼーナでプロデビューを果たしたMF。その翌年にファビオ・カペッロ監督にその才能を見出されたマッシモ・アンブロジーニは、ミランに引き抜かれ名門クラブの一員となった。以降、1997/98シーズンこそヴィチェンツァでプレーしたものの、そのほとんどをミランで過ごしたアンブロジーニ。2009年にはパオロ・マルディーニが引退したミランにおいてキャプテンにも就任している。
そのプレーに派手さはないが、献身的な守備が光り、中盤でピンチの芽を的確に摘む能力が非常に高い選手だ。目立たずとも、90分間ピッチを幅広く動き回り汗をかき続けることができる。アンカーのMFアンドレア・ピルロが攻撃面で絶大な貢献度を誇ることができるのもこの選手のおかげ。やはりミランには欠かせない存在であったと言える。
MF:アンドレア・ピルロ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1979年5月19日(当時28歳)
2006/07シーズンCL成績:12試合出場/1得点1アシスト
アンドレア・ピルロがミランへやって来たのは2001年のこと。ただ、当時はトップ下にMFマヌエル・ルイ・コスタがおり、出場機会はほとんどなかった。しかし、2001/02シーズン途中にカルロ・アンチェロッティが監督に就任すると、ピルロはアンカーでの起用を指揮官に直訴。以降、中盤底で才能を示したピルロは、ミランの「顔」として印象的なプレーを見せ続け、世界屈指の“レジスタ”としてその名を轟かせた。
2006/07シーズンも攻撃を司る存在として活躍したピルロは、同シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で12試合に出場。左右両足から放たれる正確無比なキックで幾度となく違いを生み、自身2度目となるビッグイヤー獲得を果たしている。その活躍が評価され、2007年のバロンドール投票ではMFカカ、FWリオネル・メッシやFWクリスティアーノ・ロナウドら錚々たるメンバーがいる中、4位の票数を獲得している。