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セリエA最終節、サッスオーロ対ミランが現地時間22日に行われ、0-3でアウェイチームが勝利。この結果、ミランが11年ぶり19回目となるセリエA制覇を果たすことになった。ついに暗黒期を抜け出したミラン。なぜここまでの強さを取り戻せたのだろうか。(文:小澤祐作)
前半で勝負を決める
長く、暗いトンネルから完全に抜け出したと言っていいだろう。昨季のインテルに引き続き、今度はミランが復活の狼煙を高々と上げた。
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スクデットが懸かった最終節。ミランの相手はサッスオーロだった。今季のサッスオーロは順位こそ高くないが、敵地でミラン、インテル、ユベントスを撃破した唯一のチーム。ミランにとっては、当然ながら侮れない相手だった。
2位インテルは恐らくサンプドリアに勝ってくる。そのため絶対に負けるわけにはいかない、という緊張感の中で迎えたキックオフの時。ミランの選手たちには若干の固さがあっても不思議ではなかった。しかし、ミランは立ち上がりかららしさ全開。サッスオーロを押し込み、早い時間から何度もチャンスを作った。
すると17分、オリビエ・ジルーがGKアンドレア・コンシーリの股を射抜きゴールネットを揺らす。勝てば天国、負ければ地獄という状況の中、このベテランによる先制ゴールはあまりにも大きかった。
これでミランの勢いはさらに加速した。32分には再びジルーがゴールネットを揺らし2-0。その4分後にはフランク・ケシエにも得点が誕生し、あっという間に難敵サッスオーロを大きく突き放したのである。
後半のミランはペースダウンしたが、フィカヨ・トモリとピエール・カルルを中心とした守備陣が集中した戦いを披露し、サッスオーロに多くの決定的なチャンスを与えない。枠に飛んできたシュートは、GKマイク・メニャンが待ってましたとばかりに確実にセーブするなど、相手に勢いづかせることがなかった。
80分を過ぎたところで、ピオーリ監督は勝利を確信。敵地に駆け付けたサポーターと共にチャントを歌う姿が映像には映し出されていた。
そして試合は3-0のまま終了。この結果、ミランは11年ぶり19回目のセリエA優勝を確定させることになった。最終的な成績は26勝8分4敗。この26勝という数字は2005/06、1950/51、1949/50シーズンと並んでクラブ最高記録タイとなったようだ。
では、なぜミランは優勝が懸かった大一番でここまでの大勝を収めることができたのだろうか。