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究極の5分間。マンチェスター・シティはなぜ逆転できたのか? 融合した交代選手3人と司令塔【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

絶体絶命の大ピンチ




 ドウグラス・ルイス、ジェイコブ・ラムジーがドリブルで長い距離を運ぶ。左サイドバックのリュカ・ディーニュのクロスに右サイドバックのキャッシュが飛び込み、ヴィラが先制に成功する。前半を通じて何度か受けていた疑似カウンターのような形から、シティとしては痛すぎる失点を喫した。

 ペップ・グアルディオラ監督はハーフタイムにオレクサンドル・ジンチェンコを入れ、カンセロを右サイドバック、ストーンズを右センターバックへと移した。

 役割は明確で、両サイドバックに高い位置を取らせることで、相手のブロックを横に引き伸ばそうとしていた。特にジンチェンコの投入は効果てきめんで、後半開始早々にチャンスを生み出している。

 しかし、同点弾も時間の問題かと思われた矢先の69分、やってはいけない失点をシティは喫した。

 ゴールキックをワトキンスが逸らすと、フィリッペ・コウチーニョがDFラインの裏に抜けた。GKとの1対1となり、コウチーニョは冷静にゴールに流し込んだ。これで0-2。この時点でリバプールは1-1に追いついていたので、少なくとも2点が必要となった。

 しかし、ここからがドラマの始まりだった。主人公はギュンドアン、脚本家はグアルディオラである。

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