酒井高徳の苦言とは?
【写真:Getty Images】
シーズン序盤に18位に沈んだ時は「まだ取り返せる」という楽観ムードがチーム全体に漂っていただろう。しかし、三浦淳寛、リュイス、ロティーナと指揮官が交代し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の2週間にチーム立て直す時間も与えられた後の苦境は非常に厳しい。ACL後は5月14日のサガン鳥栖戦を4-0で快勝し、18日の川崎フロンターレ戦は最終盤に競り負けたものの、内容改善が見られただけに、この連敗は痛恨。それも残留争いのライバル湘南というのはあまりに痛すぎる。
現実を誰よりも真摯に受け止めたのが、酒井高徳だった。
「(降格危機という)同じシチュエーションの相手と戦って、立ち上がりから勢いで負けるというのはどうなのか。今はいいサッカーをしてるとか、相手よりボールを持ったとか、チャンスが多かったとか、そういうのはどうでもいい。気持ちを出さないとこうなるってことをもっと全員が理解しないといけない。
今日はスタート時に頭が寝てた選手が何人かいたし、明らかに試合に入ってないなって思うところもあった。本当に心の準備ができていたか、各々がもっと考えなきゃいけないと思います。
誰がミスをしたとか、ミスがどうこうじゃないし、走ることや戦うことは誰でもできる。今日は球際とか熱量のところで100%じゃなかった。そういうところで少しずつ相手を勝つ流れに連れて行ったんだと思います」
彼は試合後、12分超にわたって内なる感情を爆発させたのだ。