2位:セスク・ファブレガス(元スペイン代表)
【写真:Getty Images】
在籍期間:03年夏〜11年夏
クラブ通算成績:304試合57得点95アシスト
代表通算成績:111試合15得点36アシスト
ラ・マシア(バルセロナの下部組織)育ちのセスク・ファブレガスは、トップチームでプレーする前にイングランドへ渡った。アーセナルの一員となったのは2003年の夏で、16歳のとき。最初のシーズンは世代別のチームでプレーしていたが、リーグカップでトップチームデビューし、初得点も決めている。
本格的なブレイクは2年目で、パトリック・ヴィエラが去った翌シーズンには名実ともにアーセナルの中心的存在となった。アーセン・ベンゲル監督が見込んだ非凡なセンスは、チームメイトとファンの心を掴んだ。07/08シーズンにはプレミアリーグで20アシストというとてつもない数字を叩き出している。21歳という若さでキャプテンに就任し、09/10シーズンには15得点15アシストをマーク。03/04シーズンに無敗優勝を達成した“インビンシブルズ”のメンバーが次々と去る中で、セスクはチームの象徴として輝いた。
しかし、アーセナルは04/05シーズンのFAカップ優勝を最後に、タイトルから遠ざかった。セスクは徐々に孤立を感じるようになり、11年夏に古巣バルセロナへの復帰を決意。その3年後にはライバルであるチェルシーの一員として、ロンドンへ戻ってきた。セスクはアーセナルで実現できなかったリーグ制覇に両クラブを導いている。19年冬にはモナコに移籍し、年齢を感じさせないテクニックの高さを遺憾なく発揮。3シーズン半を過ごし、今季限りでモナコ退団を表明した。現役引退は否定しており、来季の行き先に注目だ。
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