5位:メスト・エジル(元ドイツ代表)
【写真:Getty Images】
在籍期間:13年夏〜21冬
クラブ通算成績:254試合44得点77アシスト
代表通算成績:92試合23得点40アシスト
レアル・マドリードで背番号10を着けていたメスト・エジルのアーセナル加入が決まったのは、2013年夏の移籍市場が閉まるギリギリのタイミングだった。アーセン・ベンゲル監督たっての希望で獲得したエジルには、4700万ユーロ(約56億円)という移籍金が費やされた。
プレミアリーグデビュー戦でアシストを記録すると、2戦目では1試合3アシストという離れ業をやってのけた。開幕直後の加入だったにもかかわらず、1年目から公式戦7得点14アシストという成績を残し、アーセナルの攻撃の中心となった。翌シーズンは怪我に苦しんだが、15/16シーズンはプレミアリーグで6得点19アシストと大爆発。アーセナルを2位へと導き、サポーター投票によるクラブ年間最優秀選手に選ばれている。
左足から放たれる芸術的なキックは見る者を魅了したが、ベンゲル監督が退任したことで状況は一変する。18年夏に就任したウナイ・エメリ監督との信頼関係を築けなかった。19/20シーズンの序盤は構想外となり、11月にエメリが解任された後は再び起用されたが、ミケル・アルテタ監督は20/21シーズンにエジルを登録メンバーからも外した。
プレーする場を失ったエジルは半年後にトルコのフェネルバフチェへ移籍している。チームに多くをもたらした存在だったが、最後の2年半が苦いものとなってしまったことは残念だった。
【次ページ】4位:16歳で加入した早熟の韋駄天