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【写真:Getty Images】
オランダで活躍の菅原由勢、1年ぶり日本代表復帰
日本サッカー協会(JFA)は20日、6月の4連戦に向けたサッカー日本代表メンバーを発表した。
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カタールワールドカップ本大会まで半年を切った重要なタイミングで、DF菅原由勢が2021年5月以来となる日本代表復帰を果たした。同年夏の東京五輪出場も逃していたが、ここにきて大逆転のチャンスをつかんだ形だ。
オランダ1部の強豪AZアルクマールに所属する菅原は、2021/22シーズンをほぼ無休で駆け抜けた。クラブでは国内リーグをはじめ公式戦48試合に出場し、1得点7アシストを記録。欠場したのはリーグ最終節のみだが、その試合もベンチには座っていた。
大きな怪我や出場停止などなく49試合中48試合に何らかの形で出場しただけでもすごいが、こなした役割の数もすごかった。右サイドバックを本職としながらも、右ウィングや右ウィングバック、さらにはボランチまで任されたのである。
元オランダ代表MFヨルディ・クラーシが欠場した今年3月のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグのラウンド16、ボデ・グリムトとの1stレグで菅原はダブルボランチの一角として先発フル出場。73分にはFWザカリア・アブクラルのゴールをアシストした。
日本代表を率いる森保一監督は「シーズンを通してチームが好調の中、レギュラーポジションをつかんで(試合に)出続けているところ。そこを評価して招集しました」と菅原の招集理由を説明した。
一時的にベンチスタートが増えた時期があったものの、常に準備を整えてクオリティや安定感、複数ポジションに対応するユーティリティ性でチームに大きく貢献した。試合中にポジションが変わることもしばしばあるが、菅原にとっては何の問題もなし。この万能性は日本代表でも重要な武器になるかもしれない。
東京五輪出場メンバーに選ばれず悔しい思いをしてから1年。菅原は森保監督の前で成長した姿を示し、カタールワールドカップ出場のチャンスを勝ち取れるだろうか。今回の活動では4試合が組まれており、アピールの機会は必ず訪れるはずだ。
日本代表は6月2日にパラグアイ代表、同6日にブラジル代表、同10日にガーナ代表、そして同14日にチュニジア代表かチリ代表のいずれかと対戦する予定となっている。
(取材・文:舩木渉)
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