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【写真:Getty Images】
鎌田大地と堂安律、日本代表復帰の背景とは?
日本サッカー協会(JFA)は20日、6月の4連戦に向けたサッカー日本代表メンバーを発表した。
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初招集はDF伊藤洋輝のみで、おなじみの顔ぶれが名を連ねた。そんな中、28人のメンバーにMF鎌田大地とMF堂安律が含まれていた。彼ら2人は3月の活動で招集されておらず、カタールワールドカップ本大会に向けて重要な意味を持つ6月の活動で復帰するかどうか注目されていた。
日本代表を率いる森保一監督は、20日に行われたオンライン会見で鎌田と堂安の招集理由について「彼らは所属クラブで自分の存在を常に見せ続けていた。いいプレーをしていたことを我々は見ています」と説明していた。
鎌田はドイツ1部のアイントラハト・フランクフルトでリーグ戦32試合出場4得点3アシストを記録。さらにUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇に大きく貢献し、同大会でチーム最多の5得点を挙げて評価を高めた。
堂安はオランダ1部の名門PSVアイントホーフェンでリーグ戦24試合に出場し、8得点1アシストを記録した。絶対的な主力ではなかったがピッチに立てば継続的に結果を残し、国内カップ戦優勝にも貢献していた。
森保監督は2人の共通点である「タイトル獲得」による好影響を期待している。「今度会うのが楽しみ」という指揮官は「タイトルを獲ったったことによる自信は間違いなく彼らの力に上乗せされていくと思います。彼らの雰囲気が変わっているところ、さらに貪欲に向上心を見せてくれるように期待しています」と語った。
セルティックに所属するMF旗手怜央が招集メンバーから外れたこともあり、今回の日本代表は4-3-3の中盤インサイドハーフとして振る舞える選手の数がやや不足している。
森保監督は「形は1つだけでなく、チームのコンセプトの中でシステムを変えながら選手たちの良さを発揮してもらえるようにトライしていきたい」と、4-3-3以外のオプションを試すことも検討しているようで、鎌田や堂安の起用法をどのように見出していくかにも注目が集まる。
ドイツとオランダでよりたくましく成長し、日本代表招集外という悔しさも味わった2人がカタールワールドカップ出場に向けてどんなアピールを見せてくれるか楽しみだ。
日本代表は6月2日にパラグアイ代表、同6日にブラジル代表、同10日にガーナ代表、そして同14日にチュニジア代表かチリ代表のいずれかと対戦する予定となっている。
(取材・文:舩木渉)
【了】