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長谷部誠がいなければ…。“危険人物”だった鎌田大地。フランクフルト優勝に寄与した2人の働きとは?【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

UEFAヨーロッパリーグ(EL)最新ニュース

UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝戦、フランクフルト対レンジャーズが現地時間18日に行われ、PK戦の末フランクフルトが勝利。42年ぶり2回目の欧州カップ戦優勝を飾ることになった。この試合では、鎌田大地と長谷部誠が共に出場。それぞれのパフォーマンスはどうだったのだろうか。(文:小澤祐作)


PK戦の末フランクフルトが頂点に

フランクフルト
【写真:Getty Images】

 フランクフルトの歴史に、また新たな1ページが追加された。同クラブを愛するものにとって、ラモン・サンチェス・ピスファンで行われたゲームの記憶は、一生消えることがないだろう。

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 バルセロナやウェストハムを下してファイナルまで勝ち進んできたフランクフルトはお馴染みの3-4-2-1を採用。守備の要マルティン・ヒンターエッガーは欠場となったが、イェスパー・リンドストロムが間に合い、フィリップ・コスティッチや鎌田大地らも順当に名を連ねることになった。

 前半はフランクフルトペースだった。幅をうまく使いながらボールを動かし、時折長いパスを織り交ぜてレンジャーズ陣内深くに入り込む。12分には右から左へと揺さぶり、鎌田が決定機を迎えていた。

 相手の攻撃の際にはウィングバックの裏のスペースを狙われたが、エバン・エヌディカやアルマミ・トゥーレが粘り強く対応。ほぼ決定的なシーンを作られることはなかった。事実、前半のスタッツはフランクフルトのシュート11本に対しレンジャーズは3本。フランクフルトの被枠内シュート数はわずか1本という内容だった。

 しかし、サッカーとは恐ろしいもので、先制したのは内容面で下回っていたレンジャーズだった。57分、フランクフルト側にアクシデントが起き、ジョー・アリボがGKケビン・トラップとの1対1を制した。

 嫌な時間に先制点を奪われ、スタジアムの雰囲気もレンジャーズ色に染まるなど向かい風を受けていたフランクフルトだが、それでも意地を見せた。69分、コスティッチの高速クロスをラファエル・サントス・ボレが懸命に足を伸ばしプッシュ。すぐにスコアを振り出しに戻した。

 その後はお互いに点が遠く、延長戦に入ってもスコアは動かない。勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。

 PK戦は両チームともに3人目まで成功していたが、レンジャーズの4人目アーロン・ラムジーが失敗。対するフランクフルトは5人全員が成功を収めたことで、42年ぶり2回目の欧州カップ戦優勝を飾ることになった。

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