バルセロナ最新ニュース
バルセロナの2021/22シーズンは、極度の財政難により選手登録ができず、リオネル・メッシというクラブの中心選手を失ったことから始まった。そして10月に成績不振によりロナルド・クーマンを解任。当時は9位と”名門”からすると危機的な状況に陥っていたが、シャビ新監督の下で徐々に復調。冬の移籍市場で新加入選手を加えてからはかつての強さを取り戻し、3月に行われたエル・クラシコでは4-0の快勝を収め、最終的には2位まで順位を押し上げた。バルセロナにとって今季は怒涛の1年となったが、選手のパフォーマンスはどうだったのか。今回はポジションごとにA~Eの5段階で評価する。(出場成績は5月18日現在)
【写真:Getty Images】
ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表)
生年月日:1989年6月18日
21/22リーグ戦成績:16試合11得点1アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:6試合2得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:0試合0得点0アシスト
評価:A
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バルセロナにとっては最高の補強となった。今季開幕直後までキャプテンを務めていたアーセナルで構想外となり、冬の移籍市場最終日にバルセロナから電撃加入。すると瞬く間にフィットし、後半戦に強さを取り戻したシャビ監督率いるチームの象徴的な存在となった。
メンフィス・デパイ(オランダ代表)
生年月日:1994年2月13日
21/22リーグ戦成績:27試合12得点2アシスト
21/22欧州CL成績:6試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:3試合1得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:0試合0得点0アシスト
評価:B
今季のチーム得点王だ。昨夏にオランダ代表時代の恩師であるロナルド・クーマンを追いかけバルセロナに加入。11月末までに8ゴールと得点を量産していたが、成績不振に伴うクーマンの解任やアキレス腱の怪我などの影響で序列がダウン。それでもシーズン最終盤に左WGのポジションを取り返し、意地を見せた。
ルーク・デ・ヨング(オランダ代表)
生年月日:1990年8月27日
21/22リーグ戦成績:21試合6得点0アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:4試合0得点1アシスト
21/22リーグ杯成績:0試合0得点0アシスト
評価:B
デパイ同様にオランダ代表時代の恩師であるクーマンを追いかけて昨夏にバルセロナに加入した。シャビ監督の就任に伴い冬の移籍市場での退団も噂されたが、他のFWにはない“高さ”を活かしたプレーでチームに貢献。リーグ戦での6ゴールのうち、3ゴールが90分以降に決まった劇的ゴールと、サブの選手としてはこれ以上のない働きをみせた。
マルティン・ブライスワイト(デンマーク代表)
生年月日:1991年6月5日
21/22リーグ戦成績:4試合2得点1アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:1試合0得点0アシスト
評価:E
開幕戦のレアル・ソシエダ戦で2ゴール1アシストを記録も、第3節ヘタフェ戦で膝を負傷。1月までの長期離脱を余儀なくされた。復帰後はシャビ監督の構想に入ることができず、新体制ではわずか2試合の途中出場に留まっている。
フェラン・ジュグラ(スペイン)
生年月日:1999年2月1日
21/22リーグ戦成績:6試合1得点0アシスト
21/22欧州CL成績:1試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:2試合1得点0アシスト
評価:―
昨夏にエスパニョールより加入すると、当初はBチームが主戦場だったが、怪我人が続出したことが影響し、12月から1月にかけてトップチームに帯同。第18節エルチェ戦で初ゴールを記録した。
セルヒオ・アグエロ(元アルゼンチン代表)
生年月日:1988年6月2日
21/22リーグ戦成績:4試合1得点0アシスト
21/22欧州CL成績:1試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:0試合0得点0アシスト
評価:なし
昨夏にマンチェスター・シティからフリー移籍で加入も不整脈などの心臓疾患を理由にシーズン途中に現役引退を余儀なくされた。エル・クラシコで決めたゴールがバルセロナで決めた唯一の得点に。
フェラン・トーレス(スペイン代表)
生年月日:2000年2月29日
21/22リーグ戦成績:17試合4得点4アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:6試合2得点2アシスト
21/22リーグ杯成績:1試合1得点0アシスト
評価:C
冬にマンチェスター・シティより加入すると即スタメンに定着し、多くの得点に関与。3月に行われたエル・クラシコでは1ゴール1アシストの大活躍をみせ勝利の立役者となった。しかし、それ以降はゴールを奪えず、決定機を逃す場面も目立った。
ウスマン・デンベレ(フランス代表)
生年月日:1997年5月15日
21/22リーグ戦成績:20試合1得点13アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:6試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:1試合1得点0アシスト
評価:B
シーズン前半戦は怪我、中盤戦は契約問題でクラブと揉めたことで出場機会を得ることに苦労したが、2月にスタメンに復帰するとアシストを量産。わずか20試合の出場でラ・リーガトップの13アシストを記録するなど、クオリティを発揮した。
アダマ・トラオレ(スペイン代表)
生年月日:1996年6月25日
21/22リーグ戦成績:10試合0得点2アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:6試合0得点2アシスト
21/22リーグ杯成績:0試合得点0アシスト
評価:D
冬の移籍市場でウォルバーハンプトンから獲得し、6年半ぶりにバルセロナのユニフォームに袖を通すことに。再デビュー戦となったアトレティコ・マドリード戦から2試合連続でアシストを記録も、デンベレの復調に伴い出場機会が大幅に減少。ドリブルでの破壊力は抜群も得点関与数が少ないことが、デンベレとの明暗を分けた。
アンス・ファティ(スペイン代表)
生年月日:2002年10月31日
21/22リーグ戦成績:9試合4得点1アシスト
21/22欧州CL成績:3試合1得点0アシスト
21/22欧州EL成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:1試合得点0アシスト
評価:D
バルセロナの新10番は2シーズン連続で怪我に悩まされた。ラ・リーガでの先発出場はわずか3試合に留まったが、75分に1ゴールのペースで得点を量産するなど、出場時のパフォーマンスは高かった。それでも公式戦14試合の出場はあまりに稼働率が低すぎる。
アブデ・エザルズリ(スペイン)
生年月日:2001年12月17日
21/22リーグ戦成績:10試合1得点0アシスト
21/22欧州CL成績:0試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:1試合得点0アシスト
評価:―
シャビ監督の就任前後に多くの出番を得ることに成功し、第17節オサスナ戦ではトップチーム初ゴールを記録した。しかし、冬の大型補強やデンベレ復調の余波を受け、シーズン終盤はBチームに逆戻り。
ユスフ・デミル(オーストリア代表)
生年月日:2003年6月2日
21/22リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22欧州EL成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:0試合得点0アシスト
評価:E
昨夏にラピード・ウィーンよりローン移籍で加入。当初はBチームに配属される予定だったが、プレシーズンでのアピールに成功したことでトップチームの一員に。しかし、結果を残すことができず、シーズン途中にローン契約が打ち切られた。