5位:ダニエウ・アウベス(ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
在籍期間:08年夏~16年夏、21年冬〜
クラブ通算成績:407試合22得点105アシスト
代表通算成績:122得点8得点21アシスト
母国バイーアでプロデビューしてからわずか1年で、ダニエウ・アウベスはセビージャに移籍して欧州初上陸を果たしている。スペインの地では瞬く間にレギュラーに定着。2005/06シーズンのUEFAカップでは優勝に貢献しMVPに輝いている。
その活躍が高く評価され、2008年にバルセロナへ加入。この時の移籍金はバルセロナ史上3番目、またサイドバックとしては史上最高額だった3350万ユーロ(約40億円)とされている。そしてブラジル人右SBは、この補強が正しかったことを自らの力ですぐに証明した。
確かな技術とプレービジョンを持ちインテリジェンスにも長けていたD・アウベスは、リオネル・メッシらと息の合ったプレーを連発し、加入1年目でいきなりリーグ戦二桁アシストを記録。翌シーズンも同11アシストをマークし、3年目にはラ・リーガだけで15ものアシストを叩き出している。タッチライン際で上下動を繰り返すだけでなく、組み立ての軸となり、よりゴールに近い場所でアクションを起こすという新たなSB像をピッチ上で体現していた。
一度はバルセロナを離れ、ユベントスやパリ・サンジェルマンなどのチームを渡り歩くと、2022年の冬の移籍市場でバルサに再加入。バルセロナに復帰した3試合目の第23節のアトレティコ・マドリード戦では1得点1アシストを記録し、38歳とは思わせない洗練されたプレーを見せつけた。D・アウベスはチームの最年長として若手選手の手本となり、シーズン序盤に苦戦を強いられていたバルサに手を差し伸べ、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)への出場権獲得に大きく貢献した。
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