ロシアW杯
セネガル戦の先発メンバー
監督:西野朗
戦績:ベスト16
背番号9:岡崎慎司(レスター)
生年月日:1986年4月16日(32歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト
ブラジルワールドカップ後は、1トップで起用されるようになった。15年夏にはプレミアリーグのレスターに移籍すると、チームはこのシーズンに快進撃を見せた。岡崎は2トップの一角としてクラブ史上初の優勝に大きく貢献している。
しかし、30代に差し掛かった岡崎は、1トップのポジションを大迫勇也に譲る機会が増えていく。17年3月のタイ戦を最後に、代表ではゴールから遠ざかった。それでも、ワールドカップメンバーに選出。5番の長友佑都とともに日本代表で初めて3大会続けて同じ背番号を背負うことになった。
初戦は前回大会でとどめを刺されたコロンビア代表。日本代表は香川真司のPKで先制すると、一時は追いつかれながらも73分にCKを大迫が頭で合わせて勝ち越しに成功。岡崎はその大迫に代わって86分から出場し、日本代表はリードを守り切った。
第2戦のセネガル戦は1-2と勝ち越された75分からピッチに入った。すると、直後に右サイドから上げた大迫のクロスを乾貴士が折り返し、ゴール前でフリーとなった本田がゴールに流し込む。右サイドハーフに入った岡崎は大迫のクロスを競り合う際に相手GKと交錯して倒れたが、乾の折り返しにも起き上がって反応したことでGKは触れずにボールが本田へ転がった。潰れ役となった岡崎の影のアシストといってもいいプレーだった。
セネガル戦で勝ち点1を掴んだ日本代表は続くポーランド戦に敗れたが、フェアプレーポイントの差でセネガルを上回り、2大会ぶりのグループステージ突破を果たした。ベルギーとのラウンド16は2点を先行しながら74分に追いつかれ、後半アディショナルタイムに失点を喫して屈辱的な逆転負けを喫している。「ロストフの悲劇」と呼ばれたこの試合を、岡崎はベンチで見届けることとなった。
日本代表歴代3位の50得点、同4位の119試合に出場した岡崎は、ワールドカップ3大会通算で10試合に出場して2ゴールをマークした。3大会連続ゴールは叶わなかったが、本職ではない2列目でのプレーや後半途中からの出場も多い中で、その泥臭く献身的なプレーで3大会連続出場という記録を打ち立てた。
【了】