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コウチーニョ放出のバルセロナは「ネイマールのお金を燃やした」地元メディアが振り返る

text by 編集部 photo by Getty Images

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フィリペ・コウチーニョ
【写真:Getty Images】



クラブ史上最高額が圧力に

 プレミアリーグのアストン・ヴィラは12日、バルセロナからMFフィリペ・コウチーニョを完全移籍で獲得したことを発表した。スペイン地元メディアは、改めてバルセロナの商売下手を指摘している。



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 コウチーニョは2018年1月、リバプールからバルセロナへ移籍。その際の移籍金は1億4200万ポンド(約223億円)にのぼると言われている。しかし、今回の移籍でバルセロナが受け取る移籍金は1700万ポンド(約20億円)。完全な失敗と言わざるを得ない。

 地元メディア『スポルト』は、「バルセロナはネイマールをパリ・サンジェルマンに売ったお金を燃やした」と表現。「クラブが(ネイマール放出で)2億2200万ユーロ(約300億円)を持っていることはヨーロッパ全体が分かっていた。その中で急いでウスマン・デンベレを獲得。それでは不十分と言わんばかりに、冬の市場でコウチーニョを獲得した」と、当時を振り返った。

 移籍当初は、まずまずのスタートを切った。22試合に出場して9ゴール7アシスト。シーズン途中の加入で適応に時間がかかるという理解もあった。それでも、クラブ史上最高額の補強に対してはSNS上で大きな期待が集まり、チームメートもテクニカルスタッフもクラブ幹部も、「もっとできる」という期待があったと記事は伝えている。

 その圧力を背中に受けながら下り坂に突入したコウチーニョは、ブレーキが壊れたように転がり落ちた。カンプ・ノウの拍手がブーイングに変わり出すと、ますますコウチーニョのパフォーマンスは悪化。チャンピオンズリーグ準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦ではゴールを決めたが、そのときのジェスチャーは「カンプ・ノウとコウチーニョの関係が完全に崩壊したことの象徴」と同紙。スタンドの方へ行って耳を塞いだ行為は、バルセロナファンをさらに不快にさせている。

 その後はバイエルン・ミュンヘンにレンタルされ、今季途中からはアストン・ヴィラへ移籍した。獲得した際の金額があまりに大きく、買い手は現れず、最終的には“損切り”の形でアストン・ヴィラに送り出している。

 コウチーニョはアストン・ヴィラでここまで4ゴール3アシストを記録している。「夢の舞台」から離れたスターは、どんな活躍を見せるだろうか。

【了】

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