リバプールを救ったのは…
試合後、ユルゲン・クロップ監督は2点を決めたサディオ・マネに対して、「彼は素晴らしいワールドクラスの選手だ」と称賛した。
確かにマネの活躍がなければ逆転することは出来なかったが、勝ち切ることが出来たのはアリソン・ベッカーの活躍があってこそだ。
逆転後の68分にはダニー・イングスに裏に抜け出されたが、完璧なタイミングで飛び出してセーブ。さらに84分には、またしてもイングスに抜け出されてペナルティーエリア右からシュートを打たれたが、アリソンが見事なセーブをみせている。
84分の場面では、イングスがシュートを打った際にカーニー・チュクエメカがゴール前に詰めてきていた。ゴール正面にボールをこぼしていたら確実に失点していたが、アリソンは正面にこぼすことなく、このピンチを凌いでいる。
リバプールが4冠を達成するためには、シーズンの残りの試合を落とすことが出来ないが、この試合で中盤の要であるファビーニョが負傷。ピッチ中央で相手の攻撃の芽を摘んでいた同選手が欠場となれば、よりピンチを迎える場面は多くなる可能性がある。
厳しい戦いが続くが、残り3つのタイトルを手にするためには、アリソンの活躍がこれまで以上に重要になりそうだ。
(文:阿部勝教)
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