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近年ではキリアン・ムバッペやアーリング・ハーランドを筆頭に、10代から活躍する選手は決して珍しくない。既にトップチームで頭角を現し、世界中に認知されている選手もいるが、これから出てくる逸材も数多くいる。ここでは、近い将来に頭角を現す可能性が高い若手選手をピックアップ。今回はユベントスの将来を担う逸材3人を紹介する。(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価値は『transfermarkt』を参考)。
FW:マティアス・スーレ(U-20アルゼンチン代表/ユベントスU-23)
【写真:Getty Images】
生年月日:2003年4月15日
トップチーム通算成績:2試合0得点0アシスト
市場価値:250万ユーロ(約3億円)
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2003年生まれのマティアス・スーレは12歳の時に首都ブエノスアイレスに移り、CAベレス・サルスフィエルドの下部組織に加入した。しかし、才能豊かな選手として期待されたが、2019年に同クラブからのプロ契約提案を拒否(この時すでに欧州のクラブからオファーを受けていた模様)。これにより、SNS上でベレスのサポーターなどから誹謗中傷や脅迫を受けることになってしまった。その後、外に出ることすら危険な状況に追い込まれたスーレは、故郷に戻り家族のサポートを受けながら生活することになった。
そうした若者には厳しい現実を体験したスーレは、2020年1月にユベントスへ移籍。下部組織ですぐに中心的存在になると、昨年11月にはFIFAカタールワールドカップ南米予選に臨むアルゼンチン代表にサプライズで招集を果たすことに。これは日本でもかなり話題となった。また、U-23で10番を背負う男は今季のセリエA第15節サレルニターナ戦では嬉しいトップチームデビューも経験。第17節ヴェネツィア戦でも出番を得ているなど、順調に成長を遂げている。
独特なリズムから繰り出す変幻自在なドリブルで相手を翻弄し、どこからでもチャンスメークできるというプレースタイルからアンヘル・ディ・マリアのようと称されるスーレは、間違いなくユベントスの未来だ。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、クラブは来シーズンよりスーレを正式にトップチームへ昇格させる考えを持っているとされている。現在の指揮官マッシミリアーノ・アッレグリは若手の起用にかなり慎重派ではあるが、その壁をぶち破り信頼を得られれば、恐るべき速度で世界トップクラスへの階段を上っていくだろう。