2試合ぶり先発の久保建英は…
そんなグラナダ戦で、日本代表MF久保建英はスタートの11人に名を連ねていた。アギーレ監督就任後、思ったほどプレータイムが伸びていない同選手にとっては、再びスタメンの座を確固たるものとするための絶好のアピールの場だったと言えるだろう。
しかし、結果から記すと、久保のパフォーマンスは最悪だった。
久保の最大のハイライトは試合開始からわずか4分に訪れた。ヴェダト・ムリキからのパスを受けると、ボックス内左に侵入し、GKルイス・マキシミアーノとの1対1を迎えたのである。
しかし、左足で放ったシュートはGKマキシミアーノのセーブに遭ってしまう。そういったシーンが1試合で何度も来るわけではないので、確実に仕留めたかったところだ。
その後、日本人レフティーが目立つような場面はほぼなかった。随所で技術力の高さは光っていたが、全体的にはグラナダの勢いを持ったディフェンスに苦戦。削られることも何度かあり、55分には自らのボールロストが結果的に失点へと繋がるなど、悪い印象を残してしまった。
結局、背番号17は85分までプレーすることになったが、シュート数は4分に訪れた決定機の1本のみで、キーパスとドリブル成功数もそれぞれ1回。一列後ろのマフェオが溌剌としたプレーを発揮した一方で、あまりにも大人しかったと言わざるを得ない。