メッシ退団とシャビ帰還(21/22シーズン)
バルセロナ、2021/22シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
UEFAチャンピオンズリーグ:グループステージ敗退
UEFAヨーロッパリーグ:ベスト8
リーガ・エスパニョーラ:2位(19勝9分6敗)
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯):4回戦敗退
経済的理由によりチームの中核でありキャプテンであったリオネル・メッシが退団し、パリ・サンジェルマンに移籍。2004年にメッシがトップデビューして以来、チームは初めてアルゼンチン人レジェンドなしでシーズンを過ごすことになった。
バルセロナはリヨンからメンフィス・デパイ、マンチェスター・シティを契約満了となったセルヒオ・アグエロをフリーで獲得していたが、メッシの穴は埋まらなかった。アグエロは健康の問題により12月に現役引退。冬の移籍市場では更にダニエウ・アウベス、フェラン・トレース、アダマ・トラオレ、ピエール・エメリク・オーバメヤンの4選手を獲得した。
相次ぐ負傷者により満足のいくメンバーを組むことができず、シーズン序盤は苦戦した。ラ・リーガの第10節にレアル・マドリー、第11節にラージョ・バジェカーノに2試合連続で敗れると、オランダ人指揮官のロナルド・クーマンは会長のジョアン・ラポルタから解任を言い渡された。
ラポルタ会長はクーマンの後任として、カタール1部リーグのアル・サッドで指揮していたシャビ・エルナンデスを迎え入れた。しかし、状況はすぐに改善しない。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第6節でバイエルン・ミュンヘンと対戦すると、3-0で敗北。21年ぶりのグループステージ敗退となった。
しかしその後は、シャビの理想とするバルセロナ本来のポゼッションサッカーを徐々に取り戻し始め、ラ・リーガではアトレティコ・マドリードやセビージャなどの強敵を破り、第29節にはレアル・マドリー敵地で4-0と大勝し、2位まで浮上した。
上昇気流に乗っていたチームはUEFAヨーロッパリーグ(EL)でナポリ、ガラタサライを続々と破っていくが、準々決勝でフランクフルト相手に敗れ、1シーズンで2度も国際大会敗退を経験する形となってしまった。
17歳のガビがスペイン代表に選ばれるほどのブレイクを果たし、批判を浴び続けていたウスマンヌ・デンベレも後半戦に復調。未完成ではあるが、シャビ監督就任によりバルセロナは周囲の期待を少しずつ取り戻している。
▽GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
▽DF
ダニエウ・アウベス
ロナルド・アラウホ
ジェラール・ピケ
ジョルディ・アルバ
▽MF
セルヒオ・ブスケツ
ガビ
フレンキー・デ・ヨング
▽FW
ウスマヌ・デンベレ
ピエール・エメリク・オーバメヤン
フェラン・トーレス
【了】