監督交代。屈辱のシーズンに(19/20シーズン)
バルセロナ、2019/20シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
UEFAチャンピオンズリーグ:ベスト8
リーガ・エスパニョーラ:2位(25勝7分6敗)
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯):ベスト8
オフに数年来の念願だったアントワーヌ・グリーズマンの獲得に成功し、大金をはたいて獲得したフィリッペ・コウチーニョはバイエルン・ミュンヘンに貸し出された。セルヒオ・ブスケッツ、イバン・ラキティッチ、アルトゥーロ・ビダルと30代が並ぶ中盤には、21歳のフレンキー・デ・ヨングをアヤックスから獲得している。
10/11シーズン以来となるリーグ3連覇を目指すシーズンは、開幕戦でビルバオに、5節でもグラナダに敗れる波乱のスタートなった。しかし、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードもつまずいたため、首位争いは混戦に。10月に予定されていたエル・クラシコはカタルーニャ州のデモにより延期となり、12月18日に開催。伝統の一戦はスコアレスドローに終わり、2ポイント差で首位に立つバルセロナが首位を保持した。
バルセロナは首位で前半戦を折り返したが、年明け早々に風雲急を告げる出来事が起きる。エルネスト・バルベルデの守備的なサッカーには、監督就任以来批判が絶えず、1月9日のスーペル・コパ準決勝に敗れたバルセロナは指揮官を解任。ポゼッション信奉者のキケ・セティエンを後任に据えた。さらにこの試合で負傷したルイス・スアレスは右膝外側半月板の手術を行い、4カ月の戦線離脱となっている。
監督交代とスアレスの離脱に揺れるバルセロナは、1月25日のバレンシア戦に敗れて首位陥落。さらに、ハムストリングの負傷から復帰を目指すウスマンヌ・デンベレが練習中に同じ箇所を負傷し、全治6か月の長期離脱を強いられることに。バルセロナは特別ルールを活用し、レガネスからマルティン・ブライスワイトを獲得する緊急事態となった。
故障者続出の中でもバルセロナは4連勝で首位に浮上し、シーズン2度目のエル・クラシコに臨んだ。しかし、スコアレスのまま終盤に突入した試合は、ヴィニシウス・ジュニオールとマリアーノ・ディアスにゴールを許して敗れ、首位の座を宿敵に譲った。そして、最後までマドリーを上回ることはできなかった。
チャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝まで進むも、バイエルン・ミュンヘンに2-8と歴史的な大敗。12年ぶりの無冠が確定した。その後、絶対的エースのメッシに退団の噂が流れるなど、クラブは大きく揺れたままシーズンオフを過ごすことになった。
▽GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
▽DF
ネウソン・セメド
ジェラール・ピケ
クレマン・ラングレ
ジョルディ・アルバ
▽MF
セルジ・ロベルト
セルヒオ・ブスケッツ
フレンキー・デ・ヨング
▽FW
リオネル・メッシ
ルイス・スアレス
アントワーヌ・グリーズマン