わずか12分の逆転劇
【写真:Getty Images】
リバプールは後半開始からディオゴ・ジョタに変えてルイス・ディアスを投入。サディオ・マネを中央に置き、左サイドにルイス・ディアスが入った。
後半開始から息を吹き返したリバプールは、チアゴ・アルカンタラを中心としたパス回しで試合をコントロール。前半戦とは変わり主導権を握ると、62分にモハメド・サラーとのパス交換から裏へ抜け出したファビーニョが相手GKの股を抜き、反撃の狼煙となるゴールを決めた。
このゴールで勢いに乗ると、67分には途中出場のルイス・ディアスがアーノルドのクロスに合わせて2-2の同点に追い付いた。さらに74分、ナビ・ケイタのパスからマネが抜け出すと、飛び出してきたGKと相手DFをかわす。無人のゴールに冷静に流し込み、わずか12分で逆転に成功した。
窮地に追い込まれたビジャレアルはこの失点後、マヌ・トリゲロスとセルジュ・オーリエ、さらにパコ・アルカセルを投入する。奇跡的な逆転勝利を目指して猛攻を仕掛けるも、86分にカプエがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。数的有利となったリバプールがこのまま試合を終わらせ、2戦合計2-5で3季ぶり10度目の決勝進出を決めた。
前半だけ見れば、リバプールはここで敗退となってもおかしくなかった。間違いなく劣勢だったが、リバプールが後半にチームを立て直し、逆転勝利を収めることが出来た要因はどこにあったのだろうか。