サッカー最新ニュース
リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
20位:フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル代表/アストン・ヴィラ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年6月12日
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
20/21リーグ戦成績:12試合2得点2アシスト(バルセロナ)
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴】
フィリッペ・コウチーニョは16歳の時にインテル移籍が内定し、18歳で迎えた2010/11シーズンに正式に加入した。しかし、絶対的な主力に定着することができず、13年1月にリバプールへ完全移籍。ブレンダン・ロジャーズ監督の下で瞬く間にレギュラーに定着し、ブラジル代表でも中心選手となった。市場価値は1億5000万ユーロ(約180億円)まで高騰し、18年1月には史上4番目に高額となる1億3500万ユーロ(約162億円)の移籍金でバルセロナに引き抜かれている。しかし、バルセロナでは期待以上の活躍ができず、22年1月よりかつてのチームメイトであるスティーブン・ジェラード率いるアストン・ヴィラでプレー。加入後即結果を残し、一時の低迷からは脱した印象だ。
コウチーニョは「テクニック」の能力値が「90」、「ドリブル」が「89」ということからもわかるようにブラジル人らしく高い足下の技術の持ち主である。「スピード」に頼らず高い足下の技術で局面を打開できる選手であり、巧みなフェイントで相手DFの逆を突く動きが上手い選手だ。
また、一瞬の閃きによる創造性も見事で、フリーになっている選手を見つけてはそこに正確無比な「パス」を通して一気にビッグチャンスへと繋げている。「パス」をはじめキックの精度が高く、コウチーニョの十八番とも言えるミドルシュートは高い確率で枠を捉える。
弱点を挙げるとすれば「フィジカル」や「空中戦」といったボディコンタクトを必要とする能力だろうか。172cm、68kgという体格からもわかるように小柄で体の線が細く、真っ正面から屈強なDFと対峙しては勝てないだろう。だが、体のぶつけ合いさえさせない高い「テクニック」でフィジカルバトルを避けることができるため、屈強な選手が多いプレミアリーグでも活躍することができている。