アシストはしたが厳しい指摘も
凄まじい運動強度で前線から相手にプレスをかけ、試合序盤から存在感を発揮していた前田は「アシスト」で目に見える結果を残した。しかし、彼は現地で厳しい評価も受けている。英『BBC』で解説を務めた元レンジャーズのニール・マッキャン氏は42分の場面で前田のミスを指摘したと、現地メディアは伝えている。
「前田が勇敢なら2-0になっていた。アラン・マクレガーの存在が気になったのだろうが、あの場面で前田は目を閉じていた。他にもセルティックにはいくつかチャンスがあった」
この場面はセルティックのMFカラム・マクレガーの高い位置でのボール奪取から始まった。ショートカウンターで、ジョタがすぐさまゴール前へクロスを送ると、前田が飛び込む。しかし、飛び出してきたレンジャーズのGKアラン・マクレガーと接触しそうになり、前田のヘディングシュートはゴールの左に逸れてしまった。
衝突を恐れずに「目を閉じ」ることなく飛び込んでいれば、追加点だった。というのが、マッキャン氏の主張である。
もし前田がより勇敢であったら追加点になっていたかは神のみぞ知るところだが、チャンスを逃しているのは事実。42分以外にも、絶好機を逃してしまう場面があった。例えば55分には、MF旗手怜央のクサビのパスを起点にMFマット・オライリーがつないで、ゴール前の前田がフィニッシュに持ち込んだ。しかし、シュートはゴールの上へ外れていった。