今季最高のパフォーマンス
今季最高のパフォーマンスをみせたと言ってもいいのではないだろうか。
ビジャレアルはエースのジェラール・モレノや右サイドで躍動していたジェレミ・ピノが欠場していたこともあるが、データサイト『WhoScored.com』によると、この日のリバプールはシュート19本、ボール保持率73%、パス成功率89%など、全てのスタッツでビジャレアルを上回っていた。
ヒートマップを見てもらえばわかるだろうが、ビジャレアルがプレーしたのはほぼ自陣。先述したように、リバプールは相手を押し込みワンサイドゲームを展開していた。仮に前半から得点を奪えていれば、試合内容的には3-0、4-0というスコアになっていてもおかしくなかった。
90分通してビジャレアルに許したシュートはわずか1本。ほとんどペナルティーエリア内に相手を入れることもなく、完璧に封じ込めていた。
これだけ圧倒したリバプールの決勝進出は確実!と言いたいところだが、試合後にユルゲン・クロップ監督が「危険なスコアラインだ。まだ何も起こっていない」と話したように、まだ何も成し遂げていない。
6日後の5月3日には敵地で2ndレグが行われる。モレノら主力選手が復帰するため、よりタフな試合が予想されるが、果たしてリバプールは3季ぶりに決勝戦に進出することが出来るだろうか。
(文:阿部勝教)