お手本はカンセロで「ほぼウインガー」
U-15までは左WGやストライカーとしてプレーしていた小橋エンスリン海は、クリスティアーノ・ロナウドを憧れの存在として挙げる。「やっぱりロナウドが一番好き。凄く真剣で、サッカーに全部を集中している」と、そのプロフェッショナルな姿勢に惹かれている。
しかし、同年代のDFがリリースされたという事情もあり、現在は左サイドバックが主戦場に。「左サイドバックが一番安心してプレーできる」と適性を感じており、「(攻撃では)ほぼウインガーのようにプレーしている。ジョアン・カンセロがお気に入り」と話している。
左利きということもあり、チームではセットプレーのキッカーも務めている。「CKや(ゴール前に合わせる)クロス系のキックは全部蹴っている。元々はストライカーだったから、ゴール前の1対1になったら、チップでGKの上を浮かしたりもできる」と攻撃面には自信を持っている。
さらに、自身の特徴は運動量にあると言う。
「試合では11kmくらい走っていて、守備への戻りも早い。チームのアナリシス(分析担当)には毎分120mがファーストチームのレベルと言われたが、僕は127m走っていました。クロスカントリーでは中学生の時に県で2番になったこともある」
父の身長は195cmあるそうで、小橋エンスリン海も16歳にして182cmほどある。イギリスでは同年代に自身より大柄な選手が多いというが、日本という枠で見るとその身体能力は武器になるはずだ。
ただ、サイドバックとしてはまだまだ学ぶべきことがある。「右足をもっと使えるようになって、50mくらいのパスを蹴れるようになりたい。1対1の守備には自信があるけど、もっとポジショニングを勉強しないといけない」と本人は課題を語る。