横浜F・マリノス 最新ニュース
【写真:舩木渉】
マスカット監督とキャティサック監督は何を語った?
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節に向けた前日記者会見が27日に行われた。
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横浜F・マリノスからはケヴィン・マスカット監督と岩田智輝、対戦相手のホアンアイン・ザライからはキャティサック・セーナームアン監督とルオン・シュアン・トランが出席。決勝トーナメント進出をかけた一戦に向けて意気込みを語った。
現在グループ首位のマリノスにとっても絶対に落とせない大一番だ。今大会はグループ2位でも敗退の可能性があり、最終節の全北現代モータース戦に自力突破の可能性を残すためにも勝利が欠かせない。
「自分たちのサッカーを曲げず、とにかく自分たちを信じてやっていくことが大事。常にマリノスのプライドをかけて戦っているので、スタイルを試合ごとに変えることはまずない」と語るマスカット監督は、重要な一戦でもアタッキング・フットボールの哲学を曲げるつもりはない。
両者はすでにグループステージ初戦で対戦しており、その時はマリノスが2-1で勝利した。お互いに戦い方や選手の特徴を熟知した状態で臨むとあって、2チームの会見では「相手チームの中で警戒する特定の選手はいるか?」という同じ質問が出た。
マスカット監督はそれに対し「もちろんいい選手たちはいるし、個々に能力の高い選手が多いチームだと思う。今ここで個人の名前を述べることはまずない」と述べ、華麗にかわす。冒頭から一貫して「相手には最大限のリスペクトを払っている」と言い続けていただけあり、ホアンアイン・ザライの印象についても「強みは切り替えの局面だと思う。相手には2、3人の速い選手が特に目立つ」と述べるにとどめた。
一方、ホアンアイン・ザライを率いるキャティサック監督も「警戒している選手はいない」と語る。そのうえで「マリノスには非常に強力な選手たちが揃っている。もちろん相手の分析はしているが、マリノスは毎試合先発メンバーを大きく変えてきている。ゆえに試合が始まった時に相手が戦術的にどう出てくるかを見極める必要がある。彼らの強みはチームワークであり、誰か1人だけに注意すればいいわけではない」と、あくまで全体に目を向ける姿勢を示した。
すでに一度敗れているが、キャティサック監督は「我々は彼らのことを恐れていない」と断言する。韓国王者の全北現代を2試合連続でギリギリまで追い詰め、前節は勝ち点1をもぎ取るなど、ホアンアイン・ザライは試合を重ねるごとに自信を深めているに違いない。
前節、シドニーFCを3-0で粉砕してようやく本領を発揮し始めたマリノスの「自分たちのサッカー」が上回るか。それともホームサポーターの大声援を背に戦うホアンアイン・ザライがリベンジを果たすか。
注目のマリノス対ホアンアイン・ザライは日本時間28日の18時キックオフ予定となっている。
(取材・文:舩木渉)
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