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吉尾海夏、10人での勝利に手応え「1人ひとりがもう1人分走れた結果」。横浜F・マリノスはグループ首位浮上【ACL】

text by 編集部 photo by Getty Images

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吉尾海夏
【写真:Getty Images】



吉尾海夏、10人でも追加点奪っての勝利を誇る

 横浜F・マリノスは25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節でシドニーFCに3-0と快勝した。



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「やっぱり今日の試合も難しいゲームになりましたけど、今日もセットプレーの流れから最初に点を取れて、90分通して結構自分たちのペースでやれたかなというのはあります」

 途中出場でチームの勝利に貢献したマリノスのMF吉尾海夏は、試合内容に手応えを得ているようだった。

 63分にDF角田涼太朗が一発退場となり、マリノスは10人に。その時点ですでに2点のリードを手にしていたが、数的不利でも守りに入る選択肢は今のマリノスにはない。吉尾も「それはチームとして意思統一できていたと思いますし、1人少なくなっても攻め続けようという意識は全員あった」と語る。

 終盤の80分からピッチに立った吉尾は、4-3-2とシステムを変更した中盤に加わりチャンスメイクと守備に奔走した。「1人少ない割にはすごくスペースを持ちながらやれた感覚はありましたし、正直1人少ないのを感じなかった」と明かす。

 FWアンデルソン・ロペスが87分に追加点を奪ったことで、10人でも十分以上に戦えることを証明した。吉尾も「1人少なくなった状況でも自分たちのやるべきことは変わらなかったですし、その状況でマリノスのサッカーを出せて、さらに追加点を取れたのはすごくプラスなことだと思います」と語る。

 今大会、マリノスはセットプレー以外での得点力を課題としてきた。第4節のシドニーFC戦でようやく流れの中から2つのゴールが決まり、勝ち点3も確保。前節終了時点でグループ首位だった全北現代モータースがホアンアイン・ザライと引き分けたため、2位だったマリノスは一躍首位に躍り出た。

「1人少ない状況でしたけど、それを感じさせずに1人ひとりがもう1人分走れた結果が今日の試合の結果につながったかなと思います。あと2試合、2つとも勝って日本に帰りたいと思います」

 吉尾の言葉からは、彼自身だけでなくチーム全体が試合を重ねるごとに自信を深めている様子がうかがえる。グループステージの残り2試合、もちろん連勝すれば文句なしで首位突破を決められる絶好の展開になった。

(取材・文:舩木渉)

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