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世界最高の中盤は誰だ? サッカー選手セントラルMF能力値ランキング6~10位。世界屈指のパサー、セリエA最高のMFとは?(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

8位:トニ・クロース(元ドイツ代表/レアル・マドリード)

クロース
【写真:Getty Images】


生年月日:1990年1月4日
市場価格:2500万ユーロ(約30億円)
20/21リーグ戦成績:28試合3得点10アシスト

 ハンザ・ロストックの下部組織出身のトニ・クロースは、06年夏にバイエルン・ミュンヘンの下部組織へと移籍。当時16歳の選手に230万ユーロ(約2.8億円)の移籍金が支払われたことは極めて異例なことである。2010/11シーズンよりトップチームの主力に定着したが、契約延長交渉が難航したこともあり、2014/15シーズンにレアル・マドリードへと完全移籍を果たした。

 レアル・マドリードでは3度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇や2度のラ・リーガ制覇を経験するなど数々のタイトル獲得に貢献した。こうした輝かしい成績を残しているクロースの最大の武器が「パス」だ。中盤の選手でありながら1試合で1本もミスをしないこともあり、その精度はメトロノームにも喩えられる。

 このパス精度がある上に「90」を叩き出した「IQ」もあることからゲームメイクに長けていることがわかるだろう。「テクニック」や「ドリブル」も一級品であり、中盤でボールを失うことはほとんどない。ルカ・モドリッチとの最強コンビで多くのチャンスを演出している。

 弱点をあげるとすれば「53」と彼の能力値でワーストとなっている「スピード」だろうか。だが、既にスピードに頼らないプレースタイルを確立しており、自身の後方には圧倒的な守備力を誇るカゼミーロが君臨しているためチームとしての穴にはならない。クロース自身はゲームの組み立てに集中してプレーができているため、彼の良さが最大限に発揮できる環境にあると言えるだろう。

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