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【写真:Getty Images】
角田涼太朗、終盤に劇的決勝ゴール!
窮地の横浜F・マリノスを救ったのは、途中出場のDFだった。
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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節が22日に行われ、マリノスはシドニーFCに1-0で勝利した。
終盤までゴールの生まれないもどかしい展開で、決勝点はコーナーキックから生まれた。80分、FW水沼宏太の蹴ったコーナーキックをニアサイドに入ったFW西村拓真が頭で逸らすと、これは相手GKがセーブする。
こぼれ球に詰めたFWレオ・セアラのシュートも相手ディフェンスにブロックされたが、さらにこぼれたところでDF角田涼太朗がいた。途中出場で左サイドバックに入っていた角田は、「とっさに」利き足ではない右足でボレーシュートをゴールに突き刺した。
「目の前にこぼれてきたので、思い切って打ちました」
角田はこのゴールの約10分前に、ビッグチャンスでシュートを外していた。水沼からの折り返しのパスを受けてフィニッシュしたが、ボールはゴールの左へ。試合後には「1つ外してしまったので、そこは取り返さないとという気持ちは常に持っていました」と振り返る。
「(ゴールは)コーナーキックからのこぼれ球で、常にそういう形は狙っていましたし、昔から自分はそういうゴールが多かったりしたので、逃さずに狙っていました」
マリノスを勝利に導く劇的な1点は、角田にとって嬉しいプロ初ゴールにもなった。本人も驚き」が強いというゴールによって、チームはグループステージ突破への望みをつなぐことができた。「チームの大きな勝ち点3になったと思う」と角田自身も喜びを口にする。
「前節(全北現代モータース戦)も敗れてしまいましたし、どうしても勝ちが欲しい中でゴールを取れたのは嬉しいこと。チームのためにゴールを取れたことが一番嬉しいです」
JリーグやACLで出場を重ねるごとにチーム内での存在感が大きくなっている角田だが、「もっとチームに貢献していくために、もっともっと成長しなければいけないですし、ちょっと通用するというのを目指しているわけではなくて、もっと圧倒的になりたい」と満足は一切ない。
本職のセンターバックではなく、今回のシドニーFC戦では62分からの途中出場で左サイドバックも柔軟にこなして結果を残した。特大のポテンシャルを開花させつつある角田が、マリノスをACL決勝トーナメントに導くか。今後がさらに楽しみになる最高のパフォーマンスだった。
(取材・文:舩木渉)