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水沼宏太が「あれが入っていれば」と悔やむワンチャンス。横浜F・マリノスは全北現代に敗れるも「次につながるゲームできた」【ACL】

text by 編集部 photo by Getty Images

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水沼宏太
【写真:Getty Images】



水沼宏太が悔やんだ1本のチャンスとは

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第2節が19日に行われ、横浜F・マリノスは0-1で韓国の全北現代モータースに敗れた。



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 前半にPKを献上したマリノスは、それを全北現代のFWスタニスラフ・イリュチェンコに決められて失点。最後までボールを握って攻め続けるも、1点差から追いつくことができず痛恨の敗戦を喫した。

「負けちゃったし、連勝を目指していたのでダメージがないことはないですけど、でもすぐに取り返せるチャンスもあるし、まだまだこんなところでへこたれている場合じゃない。自分たちは出場権を獲ってわざわざここまで来ているので、切り替えてやっていけたらいいかなと思っています」

 2連勝を逃しながらも、マリノスのFW水沼宏太は前向きだ。紙一重のところでゴールは奪えなかったが、前節のホアンアイン・ザライ戦と比べても攻撃面には手応えを感じているようだった。

 水沼が一例として挙げたのは42分の場面だ。右サイドでFWエウベルとのパス交換から水沼がクロスを上げ、逆サイドに開いたMF西村拓真が頭で折り返し、MF岩田智輝が詰めるというビッグチャンスがあった。最終的には相手GKのスーパーセーブに阻まれてゴールにはならなかったが、試合を通じてもっとも大きな得点機だったのは間違いない。

「僕から(西村)拓真へいって、拓真から折り返して(岩田)智輝という、ああいうシーンも…あれが入っていれば全然違う展開になったと思っています。そこは紙一重の世界なので、あれは決められればよかったかなと思いますけど、実際にはああいう形も何個かあったし、サイドからのくさびのパスで、(アンデルソン・)ロペスに入れるボールとか、ああいうところでふとチャンスが生まれるシーンがすごくあった。そこをもっともっとやり続けるところも良かったかなと思います」

 ただ、終わったことを悔やんでいても仕方ない。次の試合は3日後にやってくる。今大会はグループ2位でも決勝トーナメントに進出できない可能性があるため、残り4試合で是が非でもグループ首位の座をつかみ取りにいかねばならないことは「2位で上がれるなんて誰も思っていないし、とにかく勝ち続けて、上にあがることしか考えていない」と水沼もよく理解している。

 だからこそ下を向くのではなく、常に前向きであることが重要だとトリコロールの背番号18は強調していた。

「2試合(ホアンアイン・ザライ戦と全北現代戦)をやって得た経験は絶対に次につながる。2試合やれば、みんないろいろなことがわかってくると思うし、次につながるゲームもできたと思うので、逆に負けちゃったことを引きずらないで、ポジティブに捉えて、『あとはもうやるだけじゃん』というくらいの気持ちでみんなで取り組んでいければ、きっといい結果がついてくるんじゃないかと思っています」

 この前向きさが頼もしい。攻撃面では徐々にマリノスらしさが出せるようになってきており、今後の4試合でも哲学を貫き続けていくしか道はない。まずは第3戦、第4戦と続くシドニーFCとの2連戦で連勝し、グループ首位奪取のチャンスをつなげたいところだ。

(取材・文:舩木渉)

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