7位:トーマス・パーティ(ガーナ代表/アーセナル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年6月13日
市場価格:4000万ユーロ(48億円)
20/21リーグ戦成績:24試合0得点2アシスト
ガーナで生まれ育ったトーマス・パーティは、17歳の時に欧州へと渡りアトレティコ・マドリードの下部組織に加入した。2017/18シーズンに絶対的なレギュラーに定着すると、UEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に貢献。その後も主力としてプレーし、20年夏の移籍市場最終日にアーセナルが契約解除金の5000万ユーロ(約60億円)を支払う形で移籍が成立した。移籍1年目はプレミアリーグへの適応に苦しんだが、2年目の今季より本来のポテンシャルを発揮している。
アフリカ産の選手らしく、身体能力を活かしたプレーが特徴であるトーマスの能力値で最も高くなっているのが「84」を叩き出した「フィジカル」だ。屈強な「フィジカル」を活かしたタックルで相手からボールを奪取し、「81」と高い能力値を記録した「ドリブル」で前線にボールを運ぶことも可能だ。
アフリカ人選手はこうした身体能力を活かしたプレーに頼りがちだが、トーマスは繊細な足下の技術も兼ね備えている。「テクニック」と「パス」は共に「83」と高い数値となっており、不用意なボールロストをする機会は滅多にない。また、くさびの「パス」を前線に付けることが上手く、アーセナルの場合はアレクサンドル・ラカゼットというボールを受けることが上手い選手がいるためトーマスの良さが発揮しやすい環境にある。
攻守の両局面で高い貢献度が期待できるトーマスの短所はほとんどないのだが、唯一懸念されるのが負傷離脱の多さだ。アトレティコ・マドリード時代は2度しか離脱した経験がなかったが、アーセナル1年目の2020/21シーズンだけで3度の負傷離脱と戦列を離れる機会が急増。中盤での存在感があまりにも大きい上にアーセナルの中盤の選手層は薄く、欠場という事態になると一気に勝率が下がるということが明らかになっている。