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世界最高のボランチは誰だ? サッカー選手守備的MF能力値ランキング6~10位。CLとW杯を制した男、アフリカ産のフィジカルモンスターとは?(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

8位:ジョルジーニョ(イタリア代表/チェルシー)

ジョルジーニョ
【写真:Getty Images】


生年月日:1991年12月20日
市場価格:4500万ユーロ(54億円)
20/21リーグ戦成績:28試合7得点1アシスト

 ブラジルで生まれ育ったジョルジーニョは15歳の時にイタリアへ移住し、エラス・ヴェローナの下部組織に入団した。エラス・ヴェローナがセリエAに昇格した2013/14シーズン前半戦に印象的な活躍を披露すると、14年冬にナポリに引き抜かれた。ナポリではマウリツィオ・サッリ監督の下で大きく成長。18年夏にはその恩師と共にチェルシーへ移籍している。2021年にはチェルシーでのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇、イタリア代表でのユーロ2020(欧州選手権)の2つのビッグタイトルを獲得したことが評価され、欧州年間最優秀選手賞を受賞した。

 ジョルジーニョの代名詞とも言えるのが「パス」だ。DMFの選手では最も高い「90」という能力値になっていることからも彼の「パス」が正確無比なことがわかるだろう。2018年9月に行われたウェストハム戦では、1試合あたりのプレミアリーグ史上最多となる180本の「パス」を成功させている。

 非常に頭の良い選手で、ピッチでは常に周りの選手へ的確な指示を出しながら、試合をコントロールしている。その姿は「司令塔」そのものであり、彼がピッチにいるかいないかでは全く異なるチームとなる。頭の良さは能力値にも反映されており、「IQ」は「85」と非常に高い数値を叩き出している。

 一方で「スピード」と「空中戦」という明確な弱点もある。どちらも50代といずれも中盤の選手ではワーストクラスの数値となっている。特に「スピード」のある選手への対応には難があり、2018/19シーズンのトッテナム戦でソン・フンミンにぶっちぎられて失点に関与したシーンはその代表例である。チームとしてはジョルジーニョとの1対1のシーンを作らせない守備システムの構築が必須となってくるだろう。

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