レアル・マドリード最新ニュース
ラ・リーガ第32節、セビージャ対レアル・マドリードが現地時間17日に行われ、2-3でアウェイチームが勝利している。前半のうちに2点を先行されるなど苦しんだレアルだったが、後半に入り怒涛の3ゴール奪取。一体なぜ、大逆転勝利を収めることができたのだろうか。(文:本田千尋)
難攻不落の地で大逆転
“王者たる所以”を示した。
【今シーズンのレアル・マドリードはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴】
現地時間17日に行われたラ・リーガ第32節。敵地でセビージャと戦ったレアル・マドリードは、前半の内に2点をリードされながら、後半に入って3ゴールを叩き込んで逆転に成功した。決勝弾が生まれたのは、後半のアディショナルタイム。ボックスの右を抉ったロドリゴの折り返しを、カリム・ベンゼマが冷静に処理してシュートを突き刺す。エースFWの劇的な一撃で、リーガ3位のチームを振り切った。
試合後、見事な逆転劇を演出したロドリゴは「レアル・マドリードにしかできないことがある」と振り返った。
この「レアル・マドリードにしかできないこと」とは、一体何のことだろうか。
前半のレアルの選手たちは、どこか体が重く、コンディションが万全ではないようだった。カルロ・アンチェロッティ監督は「前半の我々は疲れているチームのようだった」と振り返っている。
12日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝で、チェルシー相手に死闘を繰り広げたことを踏まえれば、サンチェス・ピスファンに乗り込んだレアルの選手たちのコンディションが万全ではなかったとして、何ら不思議ではない。中5日だったとはいえ、チェルシー戦は90分間ではなく120分間の激闘だった。その今季でも1、2位を争う重要な試合からのリカバリーは、決して簡単ではなかっただろう。
21分にイバン・ラキティッチに直接FKを決められると、早くも運動量が低下してきた“エル・ブランコ”は25分、左サイドに大きく展開されて悠々と崩され、ヘスス・コロナにボックス内への侵入を許すと、最後はエリック・ラメラに詰められて失点――。今季はホームで負け知らずのセビージャに2点のリードを許すという、これ以上ない苦しい前半だった。
よって、ここから3点を決めて試合をひっくり返すということそのものが、「レアル・マドリードにしかできないこと」ではある。