京都サンガが貫いた姿勢と信頼関係
そして後半。京都は相手の出鼻をくじく2点目を開始早々に手にする。左サイドからのFKを松田が中央の武田へ。武田はファーサイドの深い位置にクロスを入れた。これを川崎が拾い、粘って中に侵入してシュート。GKが弾いたところに詰めたのがウタカだった。これで今季7点目。J1得点ランキングトップに立つエースの決定力は特筆すべきものがある。
「ホントに頼もしすぎるというか、本当に38歳なのかって疑っちゃうくらい走ってくれますし、ゴールを決めてくれる」と福岡もため息交じりに語った。この2点目で相手に大きなダメージを与えたのは間違いない。
その後、柏も早い時間帯に3枚替えに踏み切り、さらにはアンジェロッティら攻撃のカードを投入するなど、ガムシャラにゴールに向かってきた。しかし、京都の運動量とハードワークは衰えを知らない。「倒れるまで走り切る」というマインドで戦う彼らは、本当に足がつってもベンチメンバーに託せばいいという信頼関係ができている。実際、福岡や山田、川崎が途中で交代したが、それで強度が低下することは一切、なかった。
フル出場した荻原は積極果敢に勝負に行く姿勢を押し出し続けたと言う。