京都サンガ 最新ニュース
明治安田生命J1リーグ第9節、柏レイソル対京都サンガが17日に行われ、0-2で京都が勝利した。12年ぶりとなるJ1の舞台で、京都はアグレッシブなサッカーを展開し、浦和レッズやヴィッセル神戸と言った“格上”を撃破している。果たして、上位躍進の秘訣は何か。そして、京都が目指すものはどこにあるのか。(取材・文:元川悦子)
柏レイソルに襲い掛かる京都サンガ
曺貴裁監督就任1年目の昨季、京都サンガはJ2で2位となり、2010年以来のJ1参戦を果たした。2022年は指揮官の目指す「後ろから人が湧き出てくるサッカー」が最高峰リーグでどこまで通用するかが注目されていた。
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彼らは2月19日の開幕戦で昨季天皇杯王者の浦和レッズを1-0で撃破し、いきなり驚きを与える。その後、リーグ4戦未勝利と生みの苦しみを味わったが、4月2日のヴィッセル神戸戦で3-1の逆転勝利。10日のサガン鳥栖戦も同じく3-1で勝ち切り、8試合終了時点で暫定5位まで浮上した。
こうした中で迎えたのが17日の柏レイソル戦。新型コロナウイルス陽性の曺監督はリモート采配を余儀なくされたが、敵将・ネルシーニョ監督もアキレス腱断裂でベンチ入りできなかった。「両者監督不在」という異例の状況だったが、京都の10番・福岡慎平が「スタッフの努力でいつもと変わらないミーティングをして送り出してくれた」と言うように、普段通りの高いモチベーションを持ってゲームにのぞめたという。
高い気迫と闘争心は開始時からピッチ上で色濃く示された。京都は前線からの連動したハイプレスで柏のボール回しを寸断。ボールを奪えば縦に速い攻めで相手ゴールに襲い掛かった。
「自分たちが食いついた背中を走ってくるという情報だったんで、そこを警戒しすぎてラインをズルズル下げてしまった。失い方も悪くて、相手に前向きでボールを与えた」と柏のキャプテン・古賀太陽も反省しきり。強度とアグレッシブさ、球際と寄せといった強みを前面に押し出す京都に柏は飲み込まれる形になっていった。