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世界最高の左サイドバックは誰だ? サッカー選手能力値ランキング11~15位。クラブと代表で不動のベテラン、2人のスペイン人選手とは?(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

12位:アレハンドロ・グリマルド(スペイン/ベンフィカ)

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【写真:Getty Images】


生年月日:1995年9月20日
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
20/21リーグ戦成績:31試合1得点10アシスト

 地元バレンシアのカンテラ(下部組織)に加入したアレハンドロ・グリマルドは、08年にバルセロナのカンテラに移籍した。その後、バルセロナBで主将を務めるなど将来有望な選手として期待されていたが、公のメディアで当時のトップチーム指揮官のルイス・エンリケを批判。この一件がバルセロナの首脳陣の怒りに触れ、16年1月にベンフィカへと放出された。ベンフィカ移籍後は絶対的なポジションを掴み、加入当時と比較すると大きく評価を高めている。

 グリマルドの持ち味は「攻撃力」だ。「87」を叩き出した「スピード」は彼の最大の武器であり、SBの選手ながら相手DFをはがして前進することが可能だ。また、昨季リーグ戦だけで10アシストを記録したことからもわかるようにラストパスやクロスの精度は高く、「パス」の能力値は「81」と高い数値となっている。

 こうした持ち味を活かすためにジョルジェ・ジェズス前監督はグリマルドを多くの試合で左WBとして起用。グリマルドの背後のスペースの守備はヤン・ヴェルトンゲンに任せ、グリマルドには攻撃に専念させた。こうしたことが功を奏し、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージでバルセロナを退け、ベンフィカは決勝トーナメントへと進出している。

 弱点を挙げるとすれば「フィジカル」、「空中戦」といった競り合い全般の能力になるだろう。体重は67kgとサッカー選手としてはかなり細めの選手であり、体のぶつけ合いでは弱さを露呈してしまう。だが、その弱点を補って余りあるほどの攻撃力の持ち主であり、「スピード」を活かしたカバーリングやインターセプトも得意としていることから守備で大きな穴にはならない。

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