13位:アレックス・テレス(ブラジル代表/マンチェスター・ユナイテッド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年12月15日
市場価格:1800万ユーロ(約21.6億円)
20/21リーグ戦成績:3試合2得点2アシスト(ポルト)
20/21リーグ戦成績:9試合0得点2アシスト(マンチェスター・ユナイテッド)
母国ブラジルの強豪グレミオで台頭したアレックス・テレスは、14年1月にロベルト・マンチーニ率いるガラタサライに加入した。恩師マンチーニを追いかける形で15年夏に加入したインテルでは最終的に長友佑都とのポジション争いに敗れ定位置を掴めなかったが、16年夏に加入したポルトでは絶対的なポジションを確立。PKキッカーを任されていたことも相まって2019/20シーズンはリーグ戦で11ゴール8アシストとSBとは思えないスタッツを記録している。
当時、LSBのオプションがルーク・ショーのみだったこともあり、20年夏にマンチェスター・ユナイテッドがテレスを獲得。2020/21シーズンはショーが絶好調だったため、出番は主にカップ戦となったが、限られた出場機会でも高精度の左足から放たれる「パス」から多くのチャンスを演出。出場時はセットプレーのキッカーも任され、CKから2アシストを記録している。
ユナイテッドで高いレベルのポジション争いを繰り広げているショーとの能力値を比較するとテレスの特徴が見えてくる。攻守にバランスよく能力が高い前者に対して、テレスは「攻撃力」、「パス」の能力値が上回っている。一方で「守備力」、「フィジカル」、「空中戦」など守備的な能力値は大きく下回っており、武器と課題が明確な選手であることがわかる。特に「66」となった「空中戦」はかなり苦手としており、最終ラインでプレーする選手としてはかなり不安な要素である。
ラルフ・ラングニックが暫定監督に就任して以降、テレスは出場機会を増やしているが、それはショーが怪我や新型コロナウイルス陽性により欠場しているからであり、明確に序列が逆転したわけではない。来季よりユナイテッドは新たな指揮官を招聘する予定だが、それにより両者のクラブ内での立場が変わることになるのだろうか。