サッカー最新ニュース
リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
15位:デイリー・ブリント(オランダ代表/アヤックス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年3月9日
市場価格:1000万ユーロ(約12億円)
20/21リーグ戦成績:22試合1得点1アシスト
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
元オランダ代表監督のダニー・ブリントを父に持つデイリー・ブリントは、父が長年プレーしたアヤックスの下部組織でキャリアをスタートさせた。2010/11シーズンからアヤックスはエールディビジで4連覇を達成。その大半の期間をブリントは主力としてプレーし、2013/14シーズンはリーグ最優秀選手賞を受賞している。14年夏に直前までオランダ代表を率いていたルイ・ファン・ハールを追いかける形でマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。ファン・ハール政権では主力としてプレーしたが、後任のジョゼ・モウリーニョの下では出場機会を減らし、18年夏にアヤックス復帰を果たしている。
現在はLSBを主戦場としているブリントだが、CBやDMFなど複数のポジションでプレーすることが可能だ。いずれのポジションでも高いレベルでこなせることがブリントの強みであり、「IQ」の能力値が「83」と高数値になっていることも納得できる。
「スピード」は「45」とサイドバックの選手では最低レベルの数値となっているが、前述した通り頭の良さを活かしたプレーでそれを補っており、「守備力」は「83」と高い数値となっている。しかし、「フィジカル」は「72」とやや低めであり、コンタクトの多いプレミアリーグの適応にやや苦しんだ要因かもしれない。
SBの選手は30代を過ぎると「スピード」が失われ、高いレベルでプレーを続けることは困難になるが、ブリントは32歳となった今でもクラブ、代表どちらでも絶対的なレギュラーを掴んでいる。それはブリント自身が元々「スピード」などの身体能力に依存したプレーをしていないことにある。「IQ」の部分は衰えるどころか、キャリアを重ねるうちにアップデートされていくものであり、彼のスタイルを考えると今後数年間は継続してトップレベルプレーすることが可能だろう。