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リバプールに生じた“微妙なズレ”。「唯一の問題は我々が…」。ベンフィカに反撃を許した守備崩壊の原因とは?【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、リバプール対ベンフィカが現地時間13日に行われ、3-3の引き分けに終わった。1stレグを3-1で勝利していたリバプールが準決勝進出を決めたが、1stレグとは一転、リバプールのディフェンスは脆さを露呈していた。大量失点は今後の戦いに不安を残すだろう。(文:本田千尋)


リバプールは予想外の大量失点

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【写真:Getty Images】

 “微妙なズレ”が大量失点を招いた。

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 現地時間4月14日に行われたチャンピオンズリーグの準々決勝2ndレグ。リバプールはホームでベンフィカと対戦し、3-3のドローで終えた。これで1stレグを含めた2戦合計のスコアは6-4。リバプールは準決勝進出を決めたが、スコアが示すとおり打ち合いのような恰好となってしまったがために、ユルゲン・クロップ監督を始め選手たちは満足していないようだ。

 試合後、主将のジョーダン・ヘンダーソンは「最も重要なことは次のラウンドに進んだこと」と言いつつ、次のようなコメントを残した。

「前半、僕たちはさらに1つか2つのゴールを決めることができたはずだった。前半は良かったが、自分たちがゴールを許したことは残念だ」

 ヘンダーソンが振り返ったように、リバプールは次々とゴールを決めながらも、リードを維持できず、ベンフィカにゴールを許し続けた。

 21分にCKのチャンスからイブラヒマ・コナテがヘディングでゴールを奪い、幸先の良いスタートを切ったリバプールだったが、そのおよそ10分後の32分に同点に追い付かれてしまう。中央でプレスが機能せず、ショートパスを繋がれ、最後はゴンサロ・ラモスに決められて失点――。

 後半に入り、55分、65分のロベルト・フィルミーノの2得点で圧倒的優位に立ったはずだが、73分にヤレムチュクに、81分にはダルウィン・ヌニェスにゴールを決められ、やはりリードを守ることができない。2戦合計スコアは6-4となり、準決勝進出こそ決めたものの、失点数の多さに目をやると、2ndレグの3-3という結果は決して後味の良いものではないだろう。

 なぜリバプールは、1stレグとは打って変わって、同じベンフィカ相手に大量失点を喫してしまったのだろうか。

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