1位:アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表/リバプール)
【写真:Getty Images】
生年月日:1994年3月11日
市場価格:6500万ユーロ(約78億円)
20/21リーグ戦成績:38試合1得点7アシスト
左サイドバック能力値ランキングに輝いたのはアンドリュー・ロバートソンだ。一時はスコットランド4部リーグでのプレーも経験した同選手だが、そこから順調に成長を遂げ、2017年にリバプールへ移籍。ユルゲン・クロップ監督の下で不動の存在となり、チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ制覇に貢献するなど、世界最高のDFの1人と評されるようになった。
疲れという言葉を知っているのかと思うほど運動量が豊富で、味方が攻撃に転じれば非凡な走力を活かして前線へ勢いよく飛び出していく。敵陣深くに侵入して繰り出されるクロスの質は反対サイドのトレント・アレクサンダー=アーノルドと同じくワールドクラスで、味方が触るだけでゴールに結びつくようなボールは次々と出せる。自らシュートを狙う積極性も評価できるポイントだ。
攻撃面で目立つことが多いロバートソンだが、守備も安定している。「フィジカル」能力に優れており、それに加え負けん気の強い性格なため、1対1では常に粘り強く対応し、相手に自由を与えない。プレスバックをサボることも決してなく、タックルを仕掛けるタイミングも絶妙と、左サイドで安心感を与えられる、そんな存在である。
またロバートソンの素晴らしいところは、怪我の少なさ。インテンシティーの高いリバプールに身を置きながら、毎シーズンのように高い稼働率を誇っているのは見事の一言である。能力値で「75」を下回った項目も「空中戦」だけで、納得の1位選出となった。
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