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【写真:Getty Images】
森保一監督、カタールW杯の組み合わせに…
サッカー日本代表を率いる森保一監督は11日、視察先の欧州からオンラインで取材に応じた。
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今月1日にはカタールワールドカップの組み合わせ抽選会が行われ、日本代表はグループEでドイツ代表やスペイン代表、そしてコスタリカ代表とニュージーランド代表による大陸間プレーオフの勝者と同居することになった。
このグループ分け決定を受け、森保監督は「ワールドカップ優勝経験を持つ国と同じグループになれたことで、非常に厳しい戦いになると思いますが、最高にいいグループに入ったと思います」と心を躍らせているようだった。
日本代表は2050年にワールドカップ優勝、2022年のカタールワールドカップではベスト8以上を目標に掲げて戦っている。森保監督は、その目標達成に向けて「ワールドカップの舞台で優勝を経験しているような強豪国に勝つ、あるいは勝ち点をしっかりと取れる戦いをできるように、自信を持って臨めるようにしたいと思いますし、楽しみで仕方ない」と語った。
「世界に追いつき、追い越すために」は、ドイツ代表やスペイン代表とも「同じ目線で戦う」ことが重要だとも、森保監督は強調する。そして、「(強豪国から)学ばなければいけないところはあると思いますけど、勝つために準備しますし、勝利を目指しながら勝ち点1を取っていく戦いになれば。見上げるだけの戦いをするつもりはない」と意気込む。
「(日本代表の)ほとんどの選手がヨーロッパで戦っていて、世界の強豪国の選手と渡り合っていますし、国内組の選手たちがより世界基準で戦える融合ができていると思います。Jリーグのレベルも上がってきていると思いますので、自信を持って、我々がやれるんだというところを思い切りぶつけていきたいと思います」
これまで日本代表はワールドカップ直前で戦い方を大きく変えて結果を出したこともあった。2010年の南アフリカワールドカップでは大会直前合宿でシステムを4-2-3-1から4-1-4-1にし、岡田武史監督はそれまでの主力選手をベンチに座らせる決断を下した。
だが、守備的とも言われた戦い方でグループステージを突破し、決勝トーナメント1回戦でパラグアイ代表と対戦。PK戦までもつれる激闘の末、惜しくもベスト8進出を逃した。
現在の日本代表選手たちも「アジア予選とワールドカップでの戦い方は違う」と度々口にしている。それは過去のワールドカップの戦いを見てきたり、経験してきたりしたからこその考えだろう。
では、森保監督はどうか。「基本的な戦うコンセプトに関しては、(ベスト8進出という)最終目標を見据えた上で考えてきたつもりですし、選手たちも伝えながら戦ってきました」と語る日本代表の指揮官は、「ベースはしっかり保ちながら、ワールドカップで目の前の対戦相手にどうやって勝っていくかを考えていきたい」と、これまで積み上げてきたプレースタイルを崩さずに戦っていく姿勢を示した。
もちろん対戦相手を分析した上で、試合ごとに必要なオプションを用意していくつもりではいる。それでも「ボールを握りながらも攻撃の糸口を探っていくことは、ワールドカップの中でも表現できれば」と森保監督は語った。
日本代表はドイツ代表やスペイン代表といった世界的強豪と同居したグループを勝ち抜くことができるだろうか。準備のために残された時間は、あと半年だ。
(取材・文:舩木渉)
【了】